この頃 宮本百合子

今日は宮本百合子の「この頃」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これは、ほんの1ページの習作なんですけど、原始的な迫力を感じさせる掌編です。手練手管の作家からは生じないような、荒々しい文体なんです。宮本百合子のデビュー作発表のさらに数ヶ月前に書かれたものらしいです。
 
 
本文とほとんど関連性が無いんですけど、サルトルの言葉を思いだしました。哲学者が、こういうことを書いたらしいんです。
 
 
  「辱められ、抑えつけられていた彼が、昂然と身を起こし、石のように投げつけられた《ニグロ》という言葉を拾い集める。白人の眼の前で、誇らしげに黒人としての復権を要求する。…この人種主義に反対する人種主義こそ、人種差の撤廃に通じ得る唯一の道である。1948」
 
 
フェミニズム思想到達の寸前とでも言うのか、なんとも言えぬ生々しさが新鮮な掌編小説でした。
 
 

 
 
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。

ゲーテは詩心についてこう記します。



わたしがどんなに迷ひ、どんなに努めたか

どんなに悩み、どんなに生きたかは

ここなる花輪の花となる

さうして老境もまた青春も

徳も不徳も集めて見れば

また捨てがたい歌となる






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