流浪の追憶 坂口安吾

今日は坂口安吾の「流浪の追憶」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
坂口安吾の書く文章は、ごく一般的な書き方で、とくに詩の技法や小説の技巧を使っていないんですけど……文章全体が詩的だ、という印象の随筆でした。この随筆には、安吾が事実とはまた異なる世界観に住んでいるためにそれが事実と齟齬を来すことがあることについて、書いていたりしました。
 

酔余すいよ素敵な女に会った。忘れかね山を降りて会いに行ったら印象とまるで違った女の様子に這々ほうほうの態で逃げ出したことがあった。
 
あと、キューブリックの映画『シャイニング』にそっくりな状況を記した箇所が迫力ありました。こういうのです。
 
…………この温泉は春ひらいて秋とざす。一冬八十円の報酬で留守番を置き残し一同下山するが、春に訪れてみると大概番人は…………
 
つづきは本文をご覧ください。大正から昭和初期の時代は謎めいているなあ、と思いました。
 
 
古里の幼なじみと逢ったあとの展開とオチがみごとなんです。坂口安吾は、ドストエフスキーをそういうように愛読していたのだというのを知って、驚きました。
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  
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