断片 富永太郎

今日は富永太郎の「断片」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これは夢日記のような、不思議な詩です。作中、かなり奇妙な文章が並びます。こんなのです。
 

男の児は、私がこの店の前を通る一瞬間前に美しい川獺を母親として生れた。
 
カワウソのお母さんから生まれた男の子。ほかにも……可愛らしい「ビスケツトの箱の中で」眠る「中年の太つた夫婦」が登場したりします。

私はたゞもの倦い歩行の方向を変へた。そして、燃えるエデンのやうに超自然的な歓喜を夢みながら、悲しんで歩んだ。
 
詩なのかもしれない、と思いながらこの夢日記を読みました。ちょっと調べてみると、富永太郎は夭折の詩人で、ボードレールの詩集を翻訳し、あまたの詩を書いた……かなり有名な作家なんだそうです。
 
ああ、さまざまの日に、指先によつて加へられたやさしさよ! 火よ! 失はれた畜群の夢よ!


 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  
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