停車場の少女 岡本綺堂

今日は岡本綺堂の「停車場の少女」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
小説は虚構を描くはずなんですけど、その内部で「これはほんとうの事で」と書いてあるのが、なんだか好きなんです。怪談にはこういうのが多いと思います。それからドストエフスキーの小説にも、この前置きが多いと思います。

 
そういう話しを聞くと、作中作というか、ハナシの中のハナシというか、又聞きというか、入れ子構造というか、マトリョーシカの中を開いてゆくかんじがして面白いような気がします。本文こうです。
 

わたくし自身が現在立会ったのでございますから、嘘や作り話でないことだけは、確かにお受け合い申します。
 
 
まずは東京から湯河原への朗らかな旅の様子が描写される。それだけでもじゅうぶん面白いんですけど、そこから大雨にみまわれて温泉宿がちょっと隔絶されて、怪異のきざしがみえはじめる……。現代の怪奇映画ならビクッとすることあるんですけど、近代の小説でこういうのはめったにないかとおもいます。うわあっと、思わず叫んでしまいました。岡本綺堂はなにか、理非や思想を無視しているところがあって、タガが外れていて予想がつかないところがある。そこが読んでいて興味深いんだと思いました。ちょっと怖すぎる怪談でした。
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  
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与謝野晶子詩歌集(7)

今日は「与謝野晶子詩歌集」その7を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
「こよひ逢ふ人みなうつくしき」というとても有名な歌と、与謝野晶子が記す、神、という言葉が印象的でした。

 
むつかしい言葉を調べてみました。
 
 
きりぎし
 
 

 
 
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 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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0円で学べる動画

今日はちょっと、読書コンテンツの更新はお休みして、0円で聴ける公開講座の動画を紹介します。インターネットは意外と、暇つぶしだけじゃ無くって、教育テレビみたいに、真面目なコンテンツを見て学ぶこともできるんですよ。
 
 
法律では完全に合法なんですけど、申請もまったく無しに現役で活動されている著名人の動画のリンクを紹介するのは、なにかかなり烏滸がましいんで、なにも書けないんですけど、興味深い動画の、探し方だけ紹介したいと思います。
 
 
youtubeを開いて、そこでたとえば『大学 シンポジウム』とか検索してみると、公開講座の公式な動画が100個以上閲覧できるんです。全部無料とは思えない充実ぶりで、人類学者とか、演出家とか、映画監督とか、科学者の講演を聞くことができます。これが、どれもおもしろいんです。
 
 
ぼくはよくゲームを遊びながら、同時に別の動画をラジオみたいに聞くというのが趣味なんですけど、一人で遊んでる最中だからこそ、ちょっと真面目なものも横から聞いてみたいと思っちゃうんです。
 
 
iPhoneとかipadとかを自宅のwi-fiに繋げたら、ゲームとかをしている最中に、真面目な番組をちょっと横から覗いてみることができちゃうんです。大小のモニターが2つ並んだ状態でイヤフォンを2つ用意して、片一方はフォートナイトのゲーム音を聞いて、もう一方の耳で知的な話しを楽しむんですよ。完全な耳学問なので頭に入りにくいんですけど、数回聞いてみると、ちょっと内容が判ってきます。そこで興味を持った分野の本を、あとから図書館で借りたり本屋で読んでみたりしています。
 
 







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白痴(15) ドストエフスキー

今日はフョードル・ドストエフスキーの「白痴」その15を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ついにナスターシャの家に、強欲で野蛮なロゴージンたちがやってくる。
 
 
ナスターシャがハデに動き回るのには、なにかこう、ちゃんと証人がいるところで、事態を見てもらいたいという意識があるようなんです。生きものってそういうところあるよなと思いました。外敵に見つかる危険性は度外視して、仲間を魅了するために、孔雀とかの鳥は鮮やかな色彩になっているものが生き残ったりするわけですし。本文こうです。
 

皆さんがこの最後の幕の証人となってくださるようにお願い申したいのでございます。もちろん、皆さんの御都合次第でございますけれど……
 
ドストエフスキーの上手いのは、読者を巻きこんで、読み手の感情を、登場人物の誰かが代弁して、臨場感を出すところなんです。


ロゴージンはヒロインのナスターシャに、約束通り10万ルーブルという大金を持ってきた。ところで、ヒロインのナスターシャは、じつは将来的には、不気味なガーニャの家のところに嫁ぐつもりでいるようなんです。ほんとかどうかは判らないけど、本文で彼女はこう言っています。

……このことはいっさい、今日ガーニャの所で起こったんです。わたしが、あの人のお母さんの所を、つまり私の未来の家庭を訪問しますと、あのかたの妹さんが私の目の前で『この恥知らずの女をここから追い出す人はいないんですか!』っておっしゃるんです、そしてガーネチカ、自分の兄さんの顔に唾をひっかけたのですの。なかなか気の強いお嬢さんですわ!
 
こうまでひどいことが起きていて、はたしてガーニャと結婚できるのかはなはだ謎なんですけどガーニャの家のことを「私の未来の家庭」と言っているので、どうもガーニャと結婚をするつもりのようです。そこにロゴージンがやって来て大金でナスターシャを買い取ると言いはじめている。主人公は、この時にこう述べます。

「あなたがロゴージンのものだと言いはしませんでした、あなたはロゴージンのものじゃありません」と公爵は震え声で言いだした。
 
 
ナスターシャはじつは、ロゴージンやガーニャ以外の男とも結婚しようと思っていた。「だけどそれもまた、とてもいやになったの」と彼女は言います。どうしても良い結婚というのが思い浮かべられない。作中で彼女はこう言うんですよ。

四年ほど前にはわたしときどき考えたのよ、いっそアファナシイ・イワーノヴィッチと結婚しようかってねえ。(略)自分からずいぶん頼んだのよ、あなた本気にするかしら? ところが本当は嘘を言っていたのよ。

なるほど、恋愛をしているだけのはずがひどいことになる事件が繰り返し起きているわけですけれども、こういうような心理によって生じるんだなといたく納得しました。ナスターシャは自暴自棄になって「わたし自分のものは何一つ持たないんだもの。」という。


主人公は彼女をかわいそうに思って、誰とも結婚できないなら私が娶ることが出来ると発言する。ここから先の主人公ムイシュキンの言葉が、すごかったです。

あなたは苦労なされました、そしてその地獄の中から純潔な人として出て来られたのです。

ムイシュキンはみんなから愚者だと思われている。それは働いたことが無いから金を持ってない、それで馬鹿にされてしまっているわけです。資産があると無いとで、対応がまったく変わってしまう。そう考えてみると、金は恐ろしい。彼は働けたことが無いし稼いだことの無い男です。それなのに家庭をもうけることができると皆の前でいうんです。夏目漱石の「それから」がぼくは近代小説でいちばん好きなんですけれど、それと共通した問題を、ドストエフスキーが書いていますよ。
 
 

 
 
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河童小僧 岡本綺堂

今日は岡本綺堂の「河童小僧」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
岡本綺堂は、なんだかとっても怪しいことを書くんです。正しいことを言おうとしないから、妙に惹きつけられるんだと、今回の怪談を読んでいて思いました。
 
 
河童の話しを読んでいて、現代でも町の水路で死亡事故が起きやすいんだというニュース記事を思いだしました。オチが無い怪談モノなんですけど、あきらかに悪いことをどうやって書くのか、どう読むのか、というのがなんだか気になって興味深かったです。
 

…………幽魂が夜な夜な形を現わして、未来の救護すくいを乞うたのであろうと云う噂で、これを思えば死者に霊無しとも云われまいと、現在その死体を引きあげた一人の昔噺。世にはかかる不可思議の事もあるものか。
 
 

 
 
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与謝野晶子詩歌集(6)

今日は「与謝野晶子詩歌集」その6を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回の歌に記された「海棠」というのは、カイドウ(ハナカイドウ)というバラ科の木のことです。コトバンクにはこう書いています。それから中国の百科事典には写真付きで載っていました。春の桜の季節のちょっとあとに、桃色のあまたの花を咲かせるあの花のことです。リンゴの木にちょっと近い木で、実がなることがあるそうです。
 
 
与謝野晶子の処女作「みだれ髪」における言葉は、現代の辞書には載っていないような独自の言葉や文法がいくつかあるんです。夕雨ゆうさめという言葉もかなりオリジナルなもので、代表的な辞書6つのどれにも載っていないです。ほかにも歌の意味を同定できないところさえある。その謎を楽しむのも与謝野晶子文学の魅力のうちの一つかと思います。
 
 
与謝野晶子が書く、神、という言葉も、ちょっと他で見たことの無いような気配があります。「拍子木」という詩を読んで、やはり与謝野晶子の詩は堅苦しく考えなくって、映画や絵画を見るように楽しんで良いんだと思いました。
 
 
或夜あるよ」という詩がすてきなんです。美しいだけでは無くって、論語のように読者を諭すところがある。今回の詩篇はほんとお薦めなんです。
 
 

 
 
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 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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天才 チェーホフ

今日はチェーホフの「天才」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
坂口安吾がもっとも推薦している作家は、チェーホフやドストエフスキーなんですけれども、今回はチェーホフの短編小説「天才」を読んでみました。この小説、おもしろいんですよ。主人公が成功を夢見すぎていて、間抜けなんです。本文こうです。
 

…………豪奢な応接間に坐って美しい女性の崇拝者に取り巻かれている光景を描いてみる。けれど生れて以来応接間というものを見たことのない彼には、この光景はどうももやもやした雲霧にとざされ勝ちである。女性の崇拝者もやはりうまく出て来ない。カーチャを別にすれば、彼は生れてこのかた一人の崇拝者にも、一人の良家の娘にも出くわさなかったのである。

他にも、随所に男の不思議な夢想が描きだされています。チェーホフのユーモアは底知れないんだ、とか思いました。
 
 
ぼくはおもしろいものがいつでも好きなんですけど、自分でユーモアのあるコンテンツを作れたことが無い。現代で売れているものは、エグイものか楽しいものか、どっちかだと思うんですけど、チェーホフはユーモアでもって、むかしも今も(演劇とか原作とかが)売れてるんじゃないかなと思いました。
 
夢想の画家は誰かに自分の希望や空想のお裾分けをしてやりたくなる。

とか書いてるんですけど、そのまえに良い絵を描いて売ったら良いのに、それはできない。
 
 
チェーホフは人間の不正を糾弾しない代わりに、そこにおかしみとユーモアを付帯させるんだと思います……。題名の意味がだんだん変じてゆく。最後の一文もみごとなんです。
 
 

 
 
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