白痴(22) ドストエフスキー

今日はフョードル・ドストエフスキーの「白痴」その22を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 

ムイシュキン公爵が引きおこした発作は、じつは作者のドストエフスキーも患っていた病と似ていて、この本を書く以前にムイシュキン公爵とそっくりな体験をしていた。
 
 
このダイナミックな物語が、ノンフィクションのような側面も色濃かったということをついこのあいだ知って、かなりおろどきました。どうりでリアリティーがあると思いました。実話を空想の中に、みごとに混ぜ込んでいるので、いわく言いがたい迫力が生じるんだなあーと思います。本文こういう描写です。
 

発作の起こった日から三日目に、公爵は胸の中では今なおなおりきらないように感じていたが、見たところの様子では健康人とほとんど変わりがなくなっていた。この三日の間に身のまわりに来てくれた人は誰もが彼を喜ばせた。ほとんど傍を離れずにいてくれたコォリャがうれしかった。
 
ムイシュキン公爵を見舞いに来る人々がいっぱい居て、やがて公爵は元どおりに暮らせるようになる。彼はロゴージンに殺されそうになる寸前に、病で倒れてしまって、逆に難を逃れた。動物の世界で言えば、擬死反射みたいなことが起きたわけなんです。実話から文学への跳躍が、ドストエフスキーの魅力なんだろうなあと思います。
 
 
レーベジェフの看病はなかなか奇妙なもので、病人のムイシュキンを軟禁して独占しておきたい。このありがた迷惑について、主人公が苦情を申し立てるシーンが面白かったです。今回は談笑の場面が積み重ねられるんです。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  
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