世界的 太宰治

今日は太宰治の「世界的」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
この随筆ほんの数頁のもので、灯台もと暗し、ということについて語っているんですけど、おもしろかったです。遠くのものは良く見えるのに、近くにいる人はあまり見えてこない、ことがあるようです。
 
 
本文と関係ないんですけど……そういえば20世紀最大の哲学者ウィトゲンシュタインは実家では長らく「バカ息子」なんだと、思われていたそうです。だからその哲学書が学会で有名になったときには、何かのまちがいなんじゃないかと両親は思ったそうです。ウィトゲンシュタインの父はヨーロッパでは有名な鉄鋼王で、子どもたちに自分の経営をいつか引き継がせようと考えていたんですけど、みんなピアニストとか哲学者とかになっちゃって誰も父の仕事を引き継がなかったんです。
 
 
太宰治は、聖書読解に深いこだわりがあった。キリスト教については、評論を読むよりも、聖書をそのまま読むことが重要なんだと考えていたように、なんとなく思えました。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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与謝野晶子詩歌集(17)

今日は「与謝野晶子詩歌集」その17を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
「卑怯」という奇妙な題名の詩を読んでいて、これすごいなと思いました。与謝野晶子は自分の人生とちょうど逆側に居る、なんというか王道の文学者だと思うんです。現実の与謝野晶子の家族はじつに豊かな構成で、あまたの子供を育てながら、紫式部に匹敵するような歴史的な文学作品を残した。資本に置換したら大富豪と貧乏人の違い以上に、差が甚だしい。
 
 
ところが与謝野晶子の詩を読んでみると、貧しいものの感性をみごとに言い表しているなあ……と感じます。現代のコミュニケーション論で、似た者同士が仲良くするのはべつにコミュニケーション力なんて必要なくって、ぜんぜんちがう人の心を動かすのがコミュニケーション力なんだと言っていて、まあそれはそうだなと思ったんですけど……与謝野晶子という実例を見て、こういう力のことを言っていたのかと思いました。氏の詩歌は驚くほど遠くに居る人にまで届くように思います。紫式部に私淑する、という与謝野晶子の発言は、氏の文学の射程の長さにあらわれていると思いました。
 
 
むつかしい言葉を調べてみました。

西施せいし
 
 

 
 
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白痴(25) ドストエフスキー

今日はフョードル・ドストエフスキーの「白痴」その25を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
悪いことばっかり考えていたはずのガーニャが今回、まともなんです。ガヴリーラ・アルダリオノヴィチ・イヴォルギン (ガーニャ)は、新たな遺産相続者らしき人物が登場した事件にかんして、その謎を解いていた。
 
 
やっぱり主人公ムイシュキン公爵が一目見て予想したとおり、遺産を相続できるはずだと思い込んだブルドフスキイは、状況を誤認させられていた。ブルドフスキイの発言はこうです。

僕はあなたを信じますから、これであきらめることにします……一万ルーブルもお断わりします……さようなら……
 
それで、真相はこういうことだった。ガーニャの演説はこうです。
 
ブルドフスキイ君、君のお母さんがパヴリシチェフさんにいろいろめんどうを見ていただいたのは、実はお母さんが、パヴリシチェフさんのかなり若かったころに恋せられた小間使の妹だったからです。(略)君のお母さんはまだ十くらいの子供のころ、親代わりに、パヴリシチェフ氏に引き取られて、養育され、持参金をどっさり分けてもらったりした

遠い昔の出来事なので、P氏の親戚なんだと誤認してしまった。P氏はブルドフスキイの母にずっと援助をしつづけたんです。それで親戚なんだと思い込んでしまった。ガーニャは探偵みたいにそういうことを既に調べ終えていたのでした。
 
 
ガーニャって脇役中の脇役なんですけど、この人の人格がとってもおもしろい。彼は悪漢たちにさえ、図々しく、どうどうと正論を垂れるんですよ。そういう性格のお陰で、収拾のつかないような問題をさらっと解決してしまう。ヘビに対して毒ガエルみたいな、ジョーカーっぽい存在なんです。ガーニャは、相手からこのように叫ばれてしまうんですけど……
 
「なんて、けがらわしいことだ、無礼な話だ!」とイッポリットは激しく身を打ち震わせ…………
 
ガーニャはそういうことに慣れていて、正論を言えてしまう。
 
ブルドフスキイ君はすでに、パヴリシチェフ氏が自分を可愛がってくれたのは博愛のためであって、けっして息として愛したのではないということを、おそらく十二分に納得されたことでしょう。
 
さらにガーニャの推理では、今回の遺産相続事件は、関係者のほとんどが、詐欺をする意識が無かったと指摘している。そのためにかえって、事実とは異なる主張をする人々の論調が激しくなってしまって、ぶつかり合いが生じてしまった。悪行をやろうと思って悪行をするような事件と、かなり種類が違うわけです。両者ともに、自分の考えが事実に近いと思い込んでしまっていた。両方とも正論で、パラドックスが成立したみたいになってしまう。物語にはほとんど影響の無い些末な話しなんですが、ことを難しくしてしまった男はチェバーロフだったそうです。
 
 
このあとの、主人公の発言が、ほんと素晴らしかったです。ドストエフスキーは、もっとも人間的な人間であるムイシュキンを本作に描きだそうとしたと宣言しているわけで、主人公の考えと行動はどうにも破綻しているんですが、読者に強い印象を残すんです。どう書けば良いのかさっぱり判らないんですが、いやー、ほんとに良いんですよ、ムイシュキンの発言が。これぞ文学だと思いながら読んでいました。
 
 

 
 
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辞典のすすめ 吉川英治

今日は吉川英治の「辞典のすすめ」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
半世紀前の本を、現代にちょっと翻案して読んでみるというのが趣味になっているんですけど、このわずか1ページの随筆が興味深かったです。20世紀は、知識や生活の根本的なところがどんどん改善していった時代なわけで、現代では当たり前すぎて疎かになりつつあるところを再認識できるのが、ちょっと古い本の魅力のうちの一つだと思いました。
 
 
現代に引きよせて考えてみれば、なにかの言葉が気になったら、スマートフォンかPCを使って、なんでもグーグルで『○○○○○○ wiki』とか『○○○○○○ 辞書』と記入して検索し、辞典を読むクセをつけてみると、知識が少しずつ深まってゆくような気がしました。
 
 
本文とまったく関係無いんですけど、最近wikipediaで調べてみて興味深かったのは『尹 東柱ユン・ドンジュ』の頁でした。……それから『色丹島』の頁がおもしろかったです。
 
 

 
 
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与謝野晶子詩歌集(16)

今日は「与謝野晶子詩歌集」その16を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
「悲しければ」という詩がすてきでした。

がたく悲しければ
我はひぬ「船に乗らん。」


 
 
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白痴(24) ドストエフスキー

今日はフョードル・ドストエフスキーの「白痴」その24を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ヨブ記でありとあらゆる難儀をこうむるヨブのように、主人公ムイシュキンは、ロゴージンに殺されかけたり、その取り巻き連中から大金を巻きあげられそうになっている。
 
 
今回は、ムイシュキン公爵が相続した遺産を横取りしようと、悪漢たちが画策している。パヴリシチェフの子息だと言いはじめたブルドフスキイというのが登場します。これが妙な男なんです。このブルドフスキイというのに、主人公は同情をしてしまう。ドストエフスキーは実体験を元に物語を編むことが多いわけで、悪の仕組みというのが見えて、ちょっと興味深かったです。悪人って、事態がよく分かってない人に、悪行の実行犯をさせて、自分では手を下さずに陰から命令を下していることが多いと思うんです。
 
 
それで詐欺新聞にデタラメな記事を書かせて、主人公から大金を巻きあげようとしている。虚報の新聞には公爵が100万両の遺産をもらったのだが、それはそもそも書生(パヴリシチェフ氏の親族の子)の金を巻きあげたのと同じだ、ということを喧伝している。
 
 
公爵はバカだと思われているんですけど、これが詐欺だということは分かっている。分かっているんですけど、こう考えます。

チェバーロフは悪党に相違あるまい、ブルドフスキイ君を、まんまとだまして、こんな詐欺をするようにけしかけたんだろう(略)ブルドフスキイ君はきっと正直な、頼るべきところもない、まんまとの手にかかるような優しい人に相違ない、してみれば、なおさらこの人を『パヴリシチェフの令息』として援助する義務がある
 
 
それで大金の1万ルーブルを詐欺師連中に支払ってやろうと思っている。ところが詐欺師たちは、1万ルーブルでは少なすぎると叫びはじめた。次回に続きます。

 

 
 
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 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  
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月令十二態 泉鏡花

今日は泉鏡花の「月令十二態」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これは泉鏡花が、四季を記している短編です。月令とは、どういう意味かというとwikipediaにはこう記されています。

月令(げつれい、がつりょう)とは漢籍の分類のひとつで、月ごとの自然現象、行事、儀式、農作業などを記したものを言う。時令(じれい)とも呼ぶ。古代の制度・習俗や農業技術を知るために重要である。
 

ところで、新元号について、やっぱり新聞記者が学者に取材した記事が興味深くて、万葉集の
「于時、初春令月、氣淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香。」
ときに、初春しよしゆん令月れいげつにして、かぜやはらぎ、うめ鏡前きやうぜんひらき、らん珮後はいごかうかをらす。 から引用したのだとか、さかのぼると中国の張衡が書いた「帰田賦」にこの令和の語源があるのだそうです。この箇所です。
 
 
「於是仲春令月 時和気清 原隰鬱茂 百草滋栄」

仲春の令月に時は和し気は清む、という意味で使われたそうです。「帰田」は「郷里の田園に帰って農事に従うこと」を意味するわけで、そこで春三月のよい季節(令月)に和らぐ……令和の語源はこの辺りにあるのかもしれません。これを元号に推薦した学者はすごく文学的な人だなあと思いました。令月ってはじめて知りましたけど、すてきな言葉ですねえ。(※誤記を訂正しました)


他にもwikipediaには、まったく知らなかったことが記されていました。自分の名前が入ってると嬉しい、という話しは、平成元年にも聞いたことがあるなあ、なつかしい、と思いました。ところで、戦後5年の1950年ごろには日本も世界に倣って元号を廃止すべきと考えた学者さんがいっぱい居たようです(今もおそらく)。世界中に元号はあったわけですけど、20世紀末や21世紀に元号を使っている地域はもうどこにもなくって、日本だけがこれをやっているんだそうです。
 
 
えーと、それで泉鏡花は、月令について、12カ月ぶんの美しい自然と暮らしを描写しています。10月が印象に残りました。
 
くもくもきたり、やがてみづごとれぬ。白雲しらくも行衞ゆくへまがふ、蘆間あしまふねあり。あは蕎麥そば色紙畠しきしばたけ小田をだ棚田たなだ案山子かゝしとほ夕越ゆふごえて、よひくらきにふなばたしろし。
 

 
 
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