方丈記 鴨長明

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今日は鴨長明の方丈記を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
まずは現代語から読んだほうが内容がよく判ると思うので、方丈記の現代語訳を掲載しているサイトを紹介します。

鴨長明 方丈記 現代語訳https://www.h3.dion.ne.jp/~urutora/houjoukipage.htm





鴨長明がどういう人だったかというと、ダ ン テと同じく政争に敗れ、というか出世に伴う政治的な対立を避けてゆく過程で古典や文学に目覚めていった人なわけです。僕が古典に目覚めたのは非常に恥ずかしいんですが、かなり遅いです。二十代の頃はさっぱり判りませんでした。仏教美術や古寺などには興味津々だったんですが。




話が逸れますが平安時代の古寺は、現代の建築技術ではぜったいに真似できないほど高度な技術で建てられていて、そういうのはもう見ているだけで楽しいわけです。しかしいかんせん基本的な教養が無いので、僕は古典が長らく読めませんでした。古典に挑戦してもすぐに負け戦してすごすごと帰ってくる感じです。




僕が古典に目覚めたのは、影ながら私淑(ししゅく)している知識人の方が

「独学したいんだったら、古典を読みなさい。新しいものはすぐにすたれて役に立たなくなります。古典は滋味にあふれていますよ」

とすてきな口調でおっしゃっていたので、『監獄の誕生』という哲学書を投げ棄てて、とつぜん古典を読み始めた、という経緯だったんです。現代では誰でも古典が読めるように、横に現代語訳が書いてある良書がたくさん出版されているわけですから、教養が無くても読めますよ。非常にミーハーと言いますか、僕はそういう経緯で古典を読み始めました。




方丈記のほかにも万葉集なども読んでゆきたいと思っています。良寛というすてきな禅僧のかたが「万葉集を読みなさい」と言っているんですが、やっぱり古い時代の自然観というのが万葉集に込められていて、日本の古典そのものだと思います。こんど紹介してみます。他にも小倉百人一首であるとか、素晴らしい古典がたくさんあると思いますが、僕は『老子』って何度読んでも新鮮だと思います。





一言だけ、方丈記について記しておきます。方丈記は地震や津波や火事や災難に弱い日本のことを情感豊かに記している書物だ、と思います。たとえばシェークスピアやダ ン テと並び称されることの多いゲ ー テも、大地震をきっかけとして、その地震についてをずっと考えながら創作を行ってきた人なんです。時代を超える書物を書く方は、ずっと昔にあった苦悩を忘れずに覚えている人のように思います。苦悩を忘れず、それを和らげるように書き記した人、というのがゲーテであり鴨長明なんだと思います。






https://akarinohon.com/migration/hojoki.html






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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
 
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