それから 夏目漱石

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今日は夏目漱石の【それから】を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。これは漱石の三部作『三四郎』『それから』『門』の中の、二番目の作品です。ただし三作品はそれぞれ完全に独立した物語ですから、どれから読み始めてもまったく問題なく読めますよ。



「それから」という小説は、モラトリアム人間である長井代助が主人公です。すでに30歳を迎えとうに働くべき年齢でありながら、まだ社会的義務を猶予されている状態の男。親の資産に余裕があるので働かずにただ理想的な仕事を探しているだけという状態の若者が、この小説の主人公です。




代助には理想があるのですが、その理想と現実との乖離が大きく、まだ社会で働く方法が見出せていない人物です。タイトル通り「それから」どうなるのか、ということが中心の小説です。これは漱石の最高傑作と言われることが多い作品です。




僕はこの小説をかなり読み飛ばして結末を読んでしまったことがあるので、これを機会にちゃんと読んでゆこうかと思います。これはなんというか、まさに今こういう状態なんだ、と言う人が読むとおもしろいんじゃないですかね。




平岡、という男が現実的に働いていて、妻の三千代を養い、そのためにどこか身も心も疲弊しているような印象があります。それとは対照的に主人公の長井代助は働かずに食べていて、心持ちだけは高尚なんです。でも世間から受け入れられない。社会における立ち位置が無い男です。




その男が、まあ金はあるので遊んだり学んだりすることは出来る。遊んだり学んだりしているうちはいいんですが、いずれ破綻することは他人から見れば目に見えている。そういう閉塞した状態で、代助は友人平岡の妻と不倫します。都会に現出した無人島のような世界観で、代助と三千代は二人だけの密会を重ねる。漱石の描く三角関係はとても特徴的で、緊張感があります。




少し長い小説なので、明かりの本の中では、ダ ン テ 神 曲に次ぐ読み応えの本です。十七章からなる大長編です。【一の一】からはじまり【一の二】【一の三】と進み、【十七の三】で完結します。一気読みは不可能だと思いますので、右クリックボタン(コンテキストメニュー)を押して、しおりをはさみながら読み進めてみてください。




明かりの本で読んでみて、これは最後まで読みたいと思ったら、ぜひ本屋さんで「それから」を買ってみてください。






https://akarinohon.com/center/sorekara.html 約600頁)




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