ファウスト(38) ゲーテ

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今日はゲーテの「ファウスト」その(38)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、闇の女が「この洞窟には、恋中の二人のように、殿様と奥様とがかくまわれている」と告げました。じつに不思議なことを言うんですよ。殿様と奥様のあいだに、不可思議な子どもが居る。はだかの小さい男の子なんですが、これが羽も無いのに中空をボールのように、跳ねまわる。谷に落ちたと思ったら、服をまとってそこから出てくる。赤ん坊のことを紹介するのに、とてもファンタジックな表現をするんですよ。
 
 
ファウストと美女ヘレネのまえに現れたこの子ども、名を「童子エウフォリオン」というんです。二人の赤ん坊です。この部分の描写は現代的で、さいきん発表された純文学小説のように、新しい感じがしました。森鴎外もここは柔らかい言葉で表現していて感情移入しやすかったです。
 
 
童子は無邪気で、高いところにするするとのぼってゆくんです。幼子特有のあらあらしい態度で戦をのぞんで、急激に成長し、やがておそろしい未来のことを純心に語りはじめます。童子は飛び立って、太陽に羽を焼かれて墜落したイカロスそのものとなります。神話的展開で、迫力がありました。


 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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