今日は堀辰雄「美しい村」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
堀辰雄はゲーテを愛読していた作家なんです。堀辰雄のこの本について、wikipediaが詳細な記事を書いているのでこのリンクを紹介しておきます。
それで読んでみたのですが、大正時代や昭和初期の文学で伝統的な、病と散策ということが中心になっています。堀辰雄は結核に悩まされていた作家で、「風立ちぬ」でもその病についてが中心的に描かれていたんですが、今回の物語では、療養と恢復と言うことが物語の中心になっていると思いました。
野いちごとか花とか、野バラについて記してゆく小説家の話で、静かな小説なんですよ。堀辰雄は日本に滞在している外国人をよく登場させるし、田舎に永住している人々から自分が異邦人のように見られるというシーンをよく書いていて、そこが印象的だと思いました。
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(約100頁 / ロード時間約30秒)
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
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