幸福の彼方 林芙美子

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今日は林芙美子の「幸福の彼方」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
えーと、森永ダースの12つぶの物語というのが好きなんですけど、この動画に出演していた女優が、林芙美子の「幸福の彼方」という短編映画に主演していて、あのー、ぜんぜん関係無いんですが明かりの本でも林芙美子の「幸福の彼方」を縦書き化して公開してみました。
 
 
林芙美子と言えば、震災後の生活を自伝的に描いた「放浪記」という本があるのですが、これほんとおすすめです。林芙美子に興味のある方はぜひ読んでみてください。
 
 
「幸福の彼方」に記されている「信一を好きだと思った」という率直な文章を読んでいて、こういうのが読みたかったのだと思いました。林芙美子は恋愛の描写を、こう記します。

 
 ふつと触れあつた指の感触に、絹子は胸に焼けるやうな熱さを感じてゐた。
 信一を好きだと思つた。
 何がどうだと云ふやうな、きちんとした説明のしやうのない、みなぎるやうな強い愛情のこころが湧いて来た。
 信一は皿を膝に置いたまま黙つてゐる。
 
 
むかしは奥さんという意味の「おかみさん」というのを「お神さん」と書いたようです。誤植かと思って調べたら、昔はたしかにそう書くこともあったそうです。信一は戦時中に離婚して子どもを一人で育てなければならなかったという過去があり、子どもを里子に出して出征し片眼を失って、そうして戦後になると……。続きは本文をご覧ください。林芙美子は幸福と不幸を両方とも描いてゆこうという、そういう独特な方針があるんだと思いました。



 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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