猫町 萩原朔太郎

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今日は萩原朔太郎の「猫町」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
萩原朔太郎は、自然界を多様に描写していった詩人なんですが、この小説で意外なことを記しています。
 
 
主人公は、日本中のどの町もほとんど同じようなもので、皆似たり寄ったりの退屈な暮らしをしていて、どこに行っても変化はなく、旅をする醍醐味なんか無い、と言うんです。豊かな描写を続けた萩原朔太郎がそんなことを書くなんてとても意外です。しかも主人公は麻薬にまで手を出すという危険な描写があって、さらに驚きました。文学というのはじつに個人的なことを書くものなのだと再認識しました。
 
 
主人公は、自宅のすぐ側でさえ迷子になるような奇妙な知性を持っている。自分もそういえば、見たことの無い路地を歩いていて、急に知っている町並みに入った瞬間に、その見慣れているはずの路地がじつに美しく感じることはあるなと思いました。見たことの無い町や、他に例を見ない小説世界に入ってゆくのはやはり楽しいです。主人公は猫につかれた町という噂にでくわします。それをかなり冷静に分析して、おそらく外国から移住した人々の特別な風習か、キリシタンの習俗を不思議に思った人々が勘違いをして、そのような猫町というのを空想してしまったのだろうと述べています。ところが……。つづきは本文をご覧ください。猫、猫、猫のオンパレードというシーンがあるんですが、映画で見たらこれはおもしろいにちがいないと思いました。
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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