嫉みの話 折口信夫

FavoriteLoadingお気に入りに追加

今日は折口信夫の「嫉みの話」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
平安時代くらいの大昔に「通い婚」というのがあったそうで、家族とともに暮らしている若い女に対して、男が夜に、どうどうと忍びこんでまぐわうという文化がほんとうにあったらしいんです。男は種馬みたいな存在で、女が家の中心だという文化があったそうです。世界中にけっこうメジャーな方法として。そういう時代には、嫉妬心はぜんぜんちがう形だったんだろうなあと思いました。生活の様式が変わると、嫉妬の対象も変化するんだろうなあと思いました。浮気した夫の愛人宅に、妻がおしかけてですね、それで家の中のものをぐちゃぐちゃに破壊して去ってゆくというようなことをする女が居たそうです。それで、なぜそういうことをするかというと、それは悪意があってやるのではなくて、面目を保つためだと、折口信夫が指摘していて。はー、すごい考察だなと思いました。
 
 
折口信夫が当然と言えば当然のことを書いていて、現代では不道徳なものであっても、昔の人にとってあるものが道徳だった、という描写をしています。刑法ができたのちの時代では法に則って批判をすることが道徳ですが、刑法の無い時代には仇討ちは重大な道徳だったようです。
 
 
「ことさかのめやつこ」という言葉が日本書紀に記されていたそうですが、これがですね、身分の高い女が離婚するときに、代わりの娘を用意したというんですよ。「私は去りますので、代わりにこの娘をどうぞ」といって女は離婚したそうです。その代わりの娘のことを「ことさかのめやつこ」と言ったそうです。
 
 
宮廷の歴史を調べ尽くした折口信夫が、民間からきた妻妾と、皇族からやってくる妻妾と、二種類いると述べていて、民間から出て来るものを水の系統と名付けて、皇族は火の系統といって、いつも火ばかりの系統では無いんだと説いています。それで水の系統から嫁ぎに来たときには、いつもいろいろな議論が巻き起こったというのでした。宮沢賢治の「風の又三郎」を思いだしました。知らないところからやってくる人。
 
 

 
 
こちらのリンクから全文読めます。(縦書きブラウザの使い方はこちら
https://akarinohon.com/center/netamino_hanashi.html
(約10頁 / ロード時間約30秒)
テキスト版はこちら
 
 
 
 




top page ・本屋map ・図書館link おすすめ本 ★本を購入する





Similar Posts:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください