神曲 地獄(26) ダンテ

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今日はダンテの「神曲 地獄篇」第二十六曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
地獄で炎に焼かれるという罰を受けているのは、ギリシャ神話に登場するオデュッセウスディオメーデースなのであります。彼らは過去をこう語ります。
 
 
かつて世界の終わり、西のはてを目指したオデュッセウスは、未知なるものを求めて、舟に乗りこみます。ヨーロッパの最南端のすぐ近く、ジブラルタルにですね、ヘラクレスが二本の標識を建てたそうです。「人間はこの先へ行ってはならぬ」という標識なんです。地中海から大西洋へ出るところですよ。かつてそれ以上の舟旅は不可能だったわけで、現代で言うと木星に行くようなものです。そのような不可能な旅に向かうとき、オデュッセウスはこう語ります。あらゆる危機をかいくぐり、我らはついに世界の終わりにいたった。このながい舟旅で、もはや寿命さえ尽きようとする諸君が、誰も見たことの無い未知の世界へ旅立とうとすることはもはや必然である。お前たちは、根本的な起源について思いおこすのだ。諸君は獣のように暮らすために生まれてきたのでは無い。知を求め、徳に従うために生まれたのだ。山川訳はこうです。
 
 
あゝ千萬(ちよろづ)の危難(あやふき)を經て西にきたれる兄弟等よ、なんぢら日を追ひ
殘るみじかき五官の覺醒(めざめ)に人なき世界をしらしめよ、汝等起原(もと)をおもはずや
汝等は獸のごとく生くるため造られしものにあらず、徳と知識を求めんためなり
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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