神曲 地獄(31) ダンテ

FavoriteLoadingお気に入りに追加

今日はダンテの「神曲 地獄篇」第三十一曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回の地獄は、非常に壮大な描写でした。前回とは打って変わって、詩的で静謐な表現でした。塔にしか見えないほどに高く聳える巨人たちが登場します。そのとほうもない大きさを前にしてですね、実在する巨大な生物に対して、ダンテが思考しているんですよ。ここがおもしろいと思いました。山川丙三郎の翻訳文がまたかっこ良いので、とりあえずこの章だけ読んでもかなり読み応えがあると思います。
 
 
ダンテは、巨人たちがもう神によってこの世界に生み落とされることが無くなり、戦争に悪用されることが無くなったことを心底祝福し、その上であまりにも大きな鯨や象たちがこの世に生きていることを、素晴らしい自然の摂理であったと考えます。山川訳はこうです。
 
 
げに自然がかゝる生物を造るをやめてかゝる臣等(おみら)をマルテより奪へるは大いに善し
また彼象と鯨を造れるを悔いざれども、見ることさとき人はこれに依りて彼をいよいよ正しくいよいよ慮(おもんぱかり)あるものとなすべし
そは心の固めもし惡意と能力(ちから)に加はらばいかなる人もこれを防ぐあたはざればなり 
 
  
ダンテと師の二人は、巨人アンタイオスを説き伏せてこの巨人の手のひらに乗り、ついに目的地である、堕天使の長ルシファーユダの住む地へ向かってゆきます。地獄篇もいよいよ終盤です。
 
 
装画は、詩人であり画家でもあったウイリアムブレイクの絵画です。
 
 

 
 
以下の「シンプル表示の縦書きテキスト」をご利用ください。(縦書きブラウザの使い方はこちら
https://akarinohon.com/migration/dante1_31.html
(約30頁 / ロード時間約30秒)

★シンプル表示の縦書きテキストはこちら 横書きはこちら
 
 
全巻通読はこちら
https://akarinohon.com/dante/
 






明かりの本は新サイトに移行しました!

URLの登録変更をよろしくお願いいたします。



明かりの本 新サイトURL

https://akarinohon.com

(Windowsでも、なめらかな縦書き表示になるように改善しました!)

appleのmacやタブレットやスマートフォンなど、これまで縦書き表示がむずかしかった端末でも、ほぼ99%縦書き表示に対応し、よみやすいページ構成を実現しました。ぜひ新しいサイトで読書をお楽しみください。











 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

縦書き文庫の装画
装画をクリックするか、ここから全文を読んでください。 (使い方はこちら) (無料オーディオブックの解説)
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
 
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください













top page ・本屋map ・図書館link ★おすすめ本 ★書籍&グッズ購入 





 


Similar Posts:

    None Found