神曲 浄火(19) ダンテ

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今日はダンテの「神曲 浄火篇」第十九曲を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回から、貪欲と大食いと好色の罪を浄化する環道に入りました。セイレーンが登場してダンテを誘惑するんです。セイレーンというのを調べていたら、wikipediaにこのギャラリーが存在していて見ていて面白かったです。こういう絵画です。

Draper-Ulysses_and_Sirens
ハーバード・ジェイムズ・ドレイパー  『オデュッセウスとセイレーンたち』 1909年
 
 
それからフレデリック・レイトンの描いたセイレーンがじつに良いんです。このような絵画を描いた画家たちも、ダンテによればこの煉獄に送られて罪の浄化をすることになるんだろうなあー、と思いました。セイレーン(シレーナ)はダンテにこう歌います。山川訳でどうぞ。
 
 
 その歌にいふ。我はうるはしきシレーナなり、耳を樂しましむるもの我に滿ちみつるによりて海の正中(たゞなか)に水手等を迷はす
 我わが歌をもてウリッセをその漂泊(さすらひ)の路より引けり、およそ我と親しみて後去る者少なし、心にたらはぬところなければ。 
 
 
師ウェルギリウスは妖女への妄念をなぎ払うため、その正体を暴きます。山川訳はこうです。
 
 
 かの女をとらへ、衣の前を裂き開きてその腹を我に見すれば、悪臭これよりいでてわが眠りをさましぬ
 
 
ダンテと師はさっそく聖なる山を登りはじめます。ダンテは異性への郷愁にうつむき続けています。天使は、彼らを祝福し、こう歌います。「悲しみを知るものは幸いなり。その魂はなぐさめを得るだろう」この環道では、貪欲の罪におぼれた人々が、身を横たえ、腹ばいとなって時を待ちつづけているのでありました。
 
 

 
 
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 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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