貧しき信徒(3) 八木重吉

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今日は八木重吉の「貧しき信徒」その3を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回の「路」という詩は徹底的に短いです。日本は昔から俳句や川柳や短歌があって短いものが好まれてきたと思うんですけど、ここまで短い詩というのはめったに無いなと思いました。こんなに短くてもでも意味は通じるし、詩の機能も果たしているのが不思議です。
 
 
「憎しみ」という詩には、詩の言葉として「こころ おどらん」と記されています。〜〜する「らん」という、この「らん」にどういう意味があるのだろうと思って調べてみました。
 
 
新明解国語辞典にはこう記されています。
 
 
らん(助動・特殊型)

#現在どこかで行われている事柄について推量することを表わす。
「我がせこはイヅク行くらん 沖つ藻の名ばりの山を今日か越ゆらん」

#現実に起こっている事柄の原因・理由などについて推定することを表わす。らむ。
「久方の光のどけき春の日に静心(シヅゴコロ)無く花の散るらん
 〔=#どうして静心無く花が散るのだろう。 #花が散るのは静心が無いからであろうか〕」
 
 
現実に起きていることの、理由について、あれこれ考えてみる、という意味の「らん」のようです。
 
 
静心(シヅゴコロ)無く花の散るらむ(散るらん)という言葉を思い起こしながら八木重吉はこの短い詩を書いたんだろうと思います。
 
 
じゃあこの百人一首の有名な和歌はどういう意味なんだと思って調べてみたら、こんなページを発見しました。「しづこゝろなく花の散るらむ」というのは現代語にすると「桜の花はおちついた心もなくはらはらと散ることよ。どうしてこうもあわただしく散るのかしら。」という意味だそうです。

 

 
 
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