ぐうたら戦記 坂口安吾

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今日は坂口安吾の「ぐうたら戦記」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これは戦後すぐに書かれたものです。坂口安吾が、戦時中(1937年の支那事変以降)どのような考えでいたのかを書いています。坂口安吾は超然としているというか達観していて、清沢洌や夏目漱石のように戦力の全体的状況をすでにちゃんと知っていて、しかも負けるに決まっている戦争が続いていることに、腹を立てなかったそうです。坂口安吾は戦時体制に非協力的で、戦時中に隣近所からさまざまな嫌がらせを受けつつも、こんなさぼり方をして戦後になるのを待った、と書いています。
 
 
 …………隣組の組長になれと云ふから余は隣組反対論者であると言つたら無事通過した。近所では(※坂口安吾のことを)キチガヒだと思つてゐるので、年中ヒトリゴトを呟いて街を歩いてゐるからで、私と土方のT氏、これは酔つ払ふと怪力を発揮するので、この両名は別人種さはるべからずといふことになつて無事戦争を終つた。
 
 
 私は規則には服し得ない人間で、そのために、子供の時から学校が嫌ひで、幼稚園の時からサボッて、道に迷つて大騒ぎをやらかしたりして、中学校まで全通学時間の約半分はひそかに休んでゐるのである。これは掛値のない実話です。
 
 
それで、溺れて死んでしまった少年を川の底から引き上げたときのことを書いています。どこか「銀河鉄道の夜」に共通している描写でもあり、非常に印象深い私小説だと、思いました。次の一文が印象に残りました。
 
 
 戦争になつてから、だんだん怒らなくなり、否、怒ることすらもできなくなり、その代り……
 
 
意外なことを書くんですよ。つづきは本文をご覧ください。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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