草枕(5)夏目漱石

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今日は夏目漱石の「草枕」その5を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
こんどは、散髪屋での、江戸っ子どうしの会話が中心になっています。刃物をとりあつかっていて、なにか危なっかしいシーンで、カミソリで肌が切れそうになったりする。書き方が軽快で、なんだかラップのセリフみたいです。こういう原文です。

 
  顋(あご)のあたりに利刃(りじん)がひらめく時分にはごりごり、ごりごりと霜柱(しもばしら)を踏みつけるような怪しい声が出た。
 
  最後に彼は酔っ払っている。旦那えと云うたんびに妙な臭(にお)いがする。時々は異(い)な瓦斯(ガス)を余が鼻柱へ吹き掛ける。これではいつ何時(なんどき)、髪剃がどう間違って、どこへ飛んで行くか解らない。使う当人にさえ判然たる計画がない以上は、顔を貸した余に推察のできようはずがない。
 
 
それから、男は、かなり奇妙なうわさを聞く。男の泊まっている宿の女が、どうも「キ印」である、という話なんです。美人だから、男が言い寄ってくるわけなのだが、ある日、坊主から恋文をもらった女は、坊主の寺に乗りこんでいって、仏様の目の前で、抱きついてしまう……。たいていの男は、あの志保田の宿の女に、狂わされてしまう……。そんな事実とは思えない噂話を、床屋のあるじが聞かせてくる。どうも妙な展開になってきて、興味深いストーリーでした。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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