ゴッホについて 三好十郎

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今日は三好十郎の「ゴッホについて」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。ぼくがゴッホをはじめて見たのは、たしか6歳くらいの時で、その時、ゴッホのひまわりを見たんです。これがいちばんすごい絵描きさんだと言われたんですが、6歳じゃあ判らないですよ。でも、その頃になんどかクレヨンを使って絵を描いていたので、クレヨンでガーッと汚すようにゴッホの絵を思い出して描いたことがあるのをよく覚えています。ウワーッと描くんだという意識はこの頃に持ったんだと思います。
 
 
「炎の人ゴッホ」という映画をご存じでしょうか。カークダグラスが主演で、めちゃくちゃゴッホっぽい。見ていてほんとにゴッホ本人が映画に出演しているんじゃ無いかと思えるほどです。ゴッホとゴーガンの二人がもうれつな二人暮らしをするんですよ。もうめちゃくちゃカッコイイんです。
 
 
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ところで、ゴッホは熱心なキリスト者であり貧しい牧師さんだったわけなんですが、絵を描く時は聖書の物語を描いたりしませんでした。自然界や日常を熱心に描いた人です。それでも、キリスト教に特有の、三位一体の教えが絵の中によく現れていると思います。三位一体というのは神と子と聖霊、という三つの存在からなる教えで、キリスト教には「増殖を肯定する」という発想がある。キリスト教の絵画では聖霊というのが「鳩」であるとか「風」であるとかあるいは「人を導くもの」「助け主」として描かれていて、後光がワーッと輝いているんだとか、あるいは天使たちが盛んに空を舞っているという表現があります。ところが三位一体を否定するイスラム教においてはそのような神の過剰表現は否定されてしまっている。キリスト教とイスラム教の大きな違いは、この「聖霊」という繋げる存在があるか無いかという部分が根本的に違うのだそうです。キリスト教圏の歴史を見てゆく時には、この三位一体の概念を理解していると「この時代になぜこういった事件が起きたのか」ということが判りやすくなってくるように思います。
 
 
キリスト教の影響を受けている映画を見ていても、「増殖」や「躍動」や「拡大」というところにこだわって作っているように思えます。ゴッホの絵も、やはりそういう三位一体の「聖霊」が躍動したような独特なエネルギーが描かれているように思います。ゴッホは絵筆を握って、自然界が躍動しているさまを描いていきました。
 
 


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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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