青猫(5) 萩原朔太郎

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今日は萩原朔太郎の「青猫」その5を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
今日、ぼくは深夜これを読んでいて、ああっ、と思いました。昔の文学者は、けっこう自分が動物になった世界を書いています。夏目 漱石は猫に、高村 光太郎は牛に、萩原朔太郎は鳥になってものを書いてる。自然界の中から文明や人々を見ている。山道を歩いている時に感じていた、言葉にならない感覚を、萩原朔太郎は想起させるように思います。確かな記憶を呼び覚ます詩です。
 
 
 思想は一つの意匠であるか

鬱蒼としげつた森林の樹木のかげで

ひとつの思想を歩ませながら

佛は蒼明の自然を感じた

どんな瞑想をもいきいきとさせ

どんな涅槃にも溶け入るやうな

そんな美しい月夜をみた。

「思想は一つの意匠であるか」

佛は月影を踏み行きながら

かれのやさしい心にたづねた。


 
 


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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。

ゲーテは詩心についてこう記します。



わたしがどんなに迷ひ、どんなに努めたか

どんなに悩み、どんなに生きたかは

ここなる花輪の花となる

さうして老境もまた青春も

徳も不徳も集めて見れば

また捨てがたい歌となる






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