

今日は萩原朔太郎の「青猫」その5を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
今日、ぼくは深夜これを読んでいて、ああっ、と思いました。昔の文学者は、けっこう自分が動物になった世界を書いています。夏目 漱石は猫に、高村 光太郎は牛に、萩原朔太郎は鳥になってものを書いてる。自然界の中から文明や人々を見ている。山道を歩いている時に感じていた、言葉にならない感覚を、萩原朔太郎は想起させるように思います。確かな記憶を呼び覚ます詩です。
思想は一つの意匠であるか
鬱蒼としげつた森林の樹木のかげで
ひとつの思想を歩ませながら
佛は蒼明の自然を感じた
どんな瞑想をもいきいきとさせ
どんな涅槃にも溶け入るやうな
そんな美しい月夜をみた。
「思想は一つの意匠であるか」
佛は月影を踏み行きながら
かれのやさしい心にたづねた。
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(約6頁 / ロード時間約30秒)
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
ゲーテは詩心についてこう記します。
わたしがどんなに迷ひ、どんなに努めたか
どんなに悩み、どんなに生きたかは
ここなる花輪の花となる
さうして老境もまた青春も
徳も不徳も集めて見れば
また捨てがたい歌となる
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください
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