みだれ髪(3) 与謝野晶子

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今日は与謝野晶子の「みだれ髪」その(3)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
おりたちてうつつなき身の牡丹見ぬそぞろや夜を蝶のねにこし

という歌があるんですが、これはぼくはまず、牡丹の花が散って地面にまるごと墜ちて、現実を失ったような花となって、そうしたら夜に蝶がその牡丹を寝床とした、と思ったんですが。同時にもう一つ異なる映像が思い浮かびました。
それは、牡丹は普通に咲いていて、そこに蝶が宿る。という場面です。
 
 
(庭に)おりたちて(ゆめごこちで)うつつなき身の(わたしが)牡丹見ぬ
でもありえるし
(地面へポトンと)おりたちてうつつなき身の牡丹(を)見ぬ
でもありえます。
 
 
花が普通に咲いているのか、あるいは花は地面に落ちているのか。どちらでもありえるという状態。
 
 
この牡丹と蝶というのはやはり、荘子の「胡蝶の夢」のことを描いたんだと思います。
 
 
今回の、与謝野晶子のみだれ髪では、つぎの歌が好きになりました。
遠方より友が来るという、そんなことがあってくれれば。
 
 
さびしさに百二十里を
そぞろ来ぬと云う人
あらばあらば如何ならむ
 
 
人ふたり
無才の二字を歌に笑みぬ
恋二万年ながき短き
  
 

 
 
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