ひこうかばん アンデルセン

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今日はアンデルセンの「ひこうかばん」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これは子どものための物語です。現実にはありえないことが書かれています。でも、どこかすごくなつかしいです。それでこれは、夜にみる夢、ドリームの世界でよく親しんでいることがらなんだと思いました。空を飛ぶ夢というのはほんとに大人になってからでも見ますよ。それから夢の中では、会ったことのない有名な人と普通に会話していたりもします。アンデルセンはそういう無意識の気持ちをみごとな童話に昇華しています。
  
 
アンデルセンの描く、とても遠いところから来た人と関わりを持って、ほんとうに信用してゆくという幼い子どもの姿に感心しました。アンデルセンは今では誰もが知っている童話の数々を作ったわけで、当時からたいへんな人気があったのですが、あまりお金にはならなかったそうです。童話を作ると言うことにかなり純粋だったんだろうなあと想像しました。童話の王道である、なにも持たない男の子が不思議なものを手に入れて、お姫さまと結ばれてゆくというお話しです。さいご、旅をしてゆく主人公の姿が印象的です。

 
 

 
 
以下の「シンプル表示の縦書きテキスト」をご利用ください。(縦書きブラウザの使い方はこちら
https://akarinohon.com/migration/hiko_kaban.html
(約20頁 / ロード時間約30秒)
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

縦書き文庫の装画
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(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
 
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください













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ひこうかばん アンデルセン」への2件のフィードバック

  1. アンデルセンの『ひこうかばん』を読みました。これはすごいですね。何がすごいと言って、言葉使いの古めかしさが尋常ではない、と感じました。それでいて、表現や描写が実に生き生きとしていてやさしくて、ちょっとしたショックを受けました。データを見てみると昭和30年に翻訳されているようで、私が生まれる以前に翻訳されたものだとわかりました。しかし、この言葉使いこそがこの童話の何とも言えないほのぼのとした味わいを出していて、まさに童話の世界の真髄を見たような気がしました。童話とは、自分で読むものというよりは母親(父親)の声で聞くもの、という原点に立ち返ってみると、これは幼い子供の心をどんなに強く揺さぶるか、と思わずにはいられません。自分が子どもだったら、きっと何度も「読んで」とせがむでしょう。マッチや鍋や火かきの会話や仕草の描写を、全身を耳にして聞き入るに違いありません。やっぱり童話は、この世を離れた夢の世界へ子供を誘う扉なのだと考えると、言葉はそのための大切な道具だと改めて感じました。最近では「わかりにくいから」などと、現代の話し言葉に近いものがよしとされる傾向もあるようですが、それはあくまでも大人の見方であって、子供の心にはこのやさしい言葉の方がずっとすんなり受け入れられるのではないか、と思いました。これは私の翻訳にとっても大いに参考になりました。

  2. 由香里さん、新しい翻訳原稿を投稿していただき、ありがとうございます。ぼくは英語がなかなか読めないので、翻訳をしている人の話を聞くのが興味深いです。ヴァンダイクの寓話も自分にとってとても新鮮なもので、読んでいて楽しいです。「こどもの言葉で書く」ことが大切なんだ、ということをおっしゃっていた文学者の話を思い出しました。

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