こども風土記 柳田國男(33)

今日は柳田國男の「こども風土記」その33を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
柳田國男が描き出す、こどもたちのままごと遊びの考察がほんとに鮮やかで、これに魅了されました。自分としては、幼いころの遊びの記憶と、柳田が描き出すこども風土記とが、時代を超えて繋がっていると感じるわけなんですけれど……、それは柳田國男が普遍的な事態を抽出しているから、考察が古びないんだ、と思いました。
 
 
この記述が印象に残りました。
 

子どもは人形を相手にして遊び出すと、急におしゃべりになるか、そうでないまでも言葉の楽しみを味わう力ができてくる。大人がかたわらにいるうちは黙っているが、それでも独言ひとりごとや心の中の言葉が数を増して、感情のようやくこまやかになって行くのがよくわかる。
 
 

 
 
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https://akarinohon.com/letters/kodomo_fudoki33.html
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猫又先生 南部修太郎

今日は南部修太郎の「猫又先生」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
新しくやって来た、赤毛でヒゲの先生が、どんな人なのか……というところから物語が始まるんです。けっこうふざけた話しなんですけど、100年前のこう、楽しい学校の風景、みたいなものが垣間見られました。じっさいはどうだったんでしょうか。なにか特別な空間だったように思います。
 
 
ちょうどこう、漱石の「坊っちゃん」から現代の純文学へ向かう中間のところの、小説だという印象でした。「偶像化」という言葉は漱石はほとんどまったく使わなかった。小説では唯一『幻影の盾』という作品でこれを1回だけ用いている。いっぽうで三田文学の南部修太郎は今回の「猫又先生」でこの「偶像」という言葉を繰り返し用いている。南部は小説家と言うよりも編集者の仕事をたくさんやっていたようで、小説の方もそういう経歴が出てしまっていて、ちょっとメタ化した作品になっている。
 
 
子供の眼が見た、皮肉な世界がなんともいえず、生徒が先生に人生論をさとすところで、笑いました。ふだん編集をしている人が作品を書いて、ふだん読んでいる人が書く方にまわって、という転倒した感じのおもしろさがありました。
 

「だが、先生はやつぱり先生をやつてられるのか知ら……」「さ、それが確にさうなんだ。その時、二人が擦れ違つた途端にひよいと振り向くと、先生の少し猫背になつた肩の處にチョオクの粉が白く降り掛かつてゐるぢやないか。それが、先生が相變らず先生であることを證據立ててる……」
 

 
 
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ハイネ詩集(69)

今日は「ハインリヒ・ハイネ詩集」その69を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
現実のハイネは豊かな恋愛をしてきたはずなんですが、詩を見てゆくと、片思いの詩や行き詰まった恋の描写が、多いと思います。ハイネのゆきどまりの感覚がなんだが好きなんです。
 

エンマよ、わたしに本当をお言ひ
わたしが恋のために馬鹿になつたか?
それとも恋といふものが
わたしの馬鹿の結果にすぎないか?
 


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こども風土記 柳田國男(32)

今日は柳田國男の「こども風土記」その32を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ふつう、学者の随筆を読むとなると、その文章に記されている意味内容を考えてゆくもんだと思うんですけど、柳田國男のこんかいの章はとくに、もはや方言の音の面白さを感じてゆく、語感を楽しむというエッセーになっていると思います。
 
 
オカタ、ウバ、アッパ、アンマ、オバゴト、オンバゴト、オンバイゴト、バッジョ、バッコー、ナンコビ、ゴコトンボ……。と不思議な語感の言葉がつづきます。いくら東大卒のクイズ王でも、これらの言葉がいったいどこの、なんのことばなんだか、判らないんじゃないかと思います。
 
 
ところで、ネザンバというのはじつは「おねえさん」という意味だそうですよ。そんなことおぼえても一生役に立たないと思うんですけど、おぼえてしまいました。ゴコっていう日本語も謎めいています。
 
 

 
 
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見えざる敵 海野十三

今日は海野十三の「見えざる敵」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これは古典的なSF小説なんですけど、上海が舞台の1945年以前に発表された科学小説ってなんか独特な雰囲気あるなあと思いました。海野十三は未来のことを見据えつつ書いていて、読者としては過去の世界観を見つめようとしてこれを読んでいるわけで、時間軸が交差していて、そこが絶妙な気配を生じさせているように思うんです。
 
 
透明化する新技術と、失踪事件というのが混在した状況が描きだされていて、オチが見えてくる寸前のところで謎が生じている。謎が謎のまま存在している時間に、物語の魅力があるなあ、と思いました。
 
 
なんだか現代にも共通したことが描かれていて、100年経っても起きていることはそんなに変わらないのかもしれない、と思いました。
 
 

 
 
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ハイネ詩集(68)

今日は「ハインリヒ・ハイネ詩集」その68を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 

おゝジェンニイ、わたしはおまへを見てゐると/むかしの夢を思ひ出す!
 
というごく普通の詩の一節が、はじめとおわりに2回、繰り返されるんですけど、この言葉の印象がほんの数十秒でまるで変化するのが、これが詩の不思議なんだと思いました。
 
 


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こども風土記 柳田國男(31)

今日は柳田國男の「こども風土記」その31を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
柳田は、方言について滔々と書き記してゆくんですけど、じつはあの希代の俳人である一茶も、方言についていろんなことを書いている。柳田が読んだ一茶の「方言雑集」っていうの、いつか読んでみたいなあーと思います。
 
 
母親を示す言葉だけでも、日本の方言にはほんとうに多様なものがある。方言を中心にした、オノマトペみたいに聞こえてくる幼児語というか、地方それぞれの語感の楽しさを「こども風土記」を読んでいると感じました。
 
 

 
 
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