こども風土記 柳田國男(36)

今日は柳田國男の「こども風土記」その36を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
「こども風土記」も終盤なんですけど、ここで柳田は、こどもの遊びが世界とどう繋がっているか、を述べています。「いわゆる児童文化は孤立した別個の文化ではない。国にそのような離れ離れのものが、並び存するわけがない」と、「時代の文化相が児童を通してればまたちがった印象を与えるというまでの意味しかない」と言うんです。
  

児童は私が無く、また多感である故に、その能力の許す限りにおいて時代時代の文化を受け入れる。古く与えられたものでも印象の深さによって、これを千年・五百年の後に持ち伝えるとともに、いつでも新鮮なる感化には従順であった。
 
こどもにとってはほとんどが、未知との遭遇で……古いからとか新しいからという判断をするのではなくって、すべて新鮮に見ることが出来るというのは凄いなと思います。
 
 
本文とは関係ないんですけど、最前線の研究者は大人になっても未知なる領域の研究をするわけで、そういった新鮮なものへの興味がありつづけるから、柳田國男のような研究者は、こどもの文化と通底しているところがあるように思いました。
 
 

 
 
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https://akarinohon.com/letters/kodomo_fudoki36.html
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鏡地獄 江戸川乱歩

今日は江戸川乱歩の「鏡地獄」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
鏡とレンズに魅了された男が、どんどんおかしくなってゆく話なんですけど……山の上から望遠鏡で人の家をじっくりと、のぞき見るというのはなんというか現代でもこういう趣味嗜好の人は居るはずで、SNSやブログを通じて、ネットで合法に私生活を観察するという趣味がある人は多いと思いますし、あるいは違法にハッキングして有名人のiPhoneをのぞき見る事件って今も起きているわけで、なんとなくこう、現代社会で起きている事件に置き換えて読んでみると、江戸川乱歩はおもしろいなあ、と思いました。
 
 
大正時代の科学技術が記されているわけで、時代がまるでちがうので、毒がすっかり抜けていて、多少陳腐になっているんですけど、乱歩が現代に生きていてこういう作品を作ったら、それはもう凄い迫力になっているんだろうなと、思います。
 
 

 
 
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ハイネ詩集(72)

今日は「ハインリヒ・ハイネ詩集」その72を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ハイネは良いことと悪いことを交互に縒り合わせるように描く詩がおおくて、この合わせ鏡のような詩の構成が、印象に残りました。 
 
 


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こども風土記 柳田國男(35)

今日は柳田國男の「こども風土記」その35を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
柳田國男は、だれも気にしてこなかったような、童歌の地域ごとの差異を比較し研究して今回、記しているんです。柳田のディティールにこだわる研究ぶりを読んでいると、まったく関係ないんですけど、微妙の妙という言葉を連想しました。
 
 
ところで「赤のまんま」というのは季語辞典にも載っていて、初秋の季語で「イヌタデの花」を意味していて、子どもがこれをままごとで「赤飯」にみたてて遊んだそうです。
 
 

 
 
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流浪の追憶 坂口安吾

今日は坂口安吾の「流浪の追憶」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
坂口安吾の書く文章は、ごく一般的な書き方で、とくに詩の技法や小説の技巧を使っていないんですけど……文章全体が詩的だ、という印象の随筆でした。この随筆には、安吾が事実とはまた異なる世界観に住んでいるためにそれが事実と齟齬を来すことがあることについて、書いていたりしました。
 

酔余すいよ素敵な女に会った。忘れかね山を降りて会いに行ったら印象とまるで違った女の様子に這々ほうほうの態で逃げ出したことがあった。
 
あと、キューブリックの映画『シャイニング』にそっくりな状況を記した箇所が迫力ありました。こういうのです。
 
…………この温泉は春ひらいて秋とざす。一冬八十円の報酬で留守番を置き残し一同下山するが、春に訪れてみると大概番人は…………
 
つづきは本文をご覧ください。大正から昭和初期の時代は謎めいているなあ、と思いました。
 
 
古里の幼なじみと逢ったあとの展開とオチがみごとなんです。坂口安吾は、ドストエフスキーをそういうように愛読していたのだというのを知って、驚きました。
 
 

 
 
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ハイネ詩集(71)

今日は「ハインリヒ・ハイネ詩集」その71を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ふつう詩というと、話者が変転して、異性が語ったり、仙人や赤子が語ったり、鳥が詩の言葉を告げたり、石や木が主人公になって語っていたりするんですけど、ハイネ詩集は、ハイネらしき男性が語っている場合が多いです。
 
 
「永遠に青いインドラの城」という詩の言葉が印象に残りました。ハイネが記す「一番美しい」ってどんな人なんだろう、と思いました。今回は、語り手が妖艶な気配で、言葉づかいも独特で、いつにもましてロマンチックな詩でした。
 
 


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こども風土記 柳田國男(34)

今日は柳田國男の「こども風土記」その34を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
「鬼の居ぬ間に洗濯」っていう言葉の意味について、柳田が書いているんです。鬼からにげるという遊びについてさまざまなバリエーションが描かれるんですけど、遊びって自分がやっていることや、親しい人がやっていることはとっても楽しいんですけど、それが離れていって知らない人の遊びとか、現代人とまったく異なる生活をしている人の遊びになってくると、内容が謎めいているように思えて、どこか怖い、気がしてくるんですよ。
 
 
自分の記憶の中にある子どもの遊びと、共通項が見出せない時に、「新鮮で興味深い」と感じるときと「よく判らないのでなにか怖い」と感じるときがあって、これっていったいなんなんだろうなと思いました。日本のホラー小説を読んでいると、地方のわらべ歌が登場することがあるんですけど、あれが怖い。
 
 
友だちがハッキングをして遊んでいるのをみたら面白い、って思うんですけど、誰も解析できていないような完全に出所不明なハッキングに遭遇したら誰でも怖いと思うんです。柳田國男は、不明なものがこういう分布であるよ、ということをこの本にくりかえし描いているように思います。
 
 

 
 
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