若菜集 島崎藤村

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今日は島崎藤村の若菜集を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
これは声に出して読みたい詩集だと思います。


まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり
島崎藤村


読みやすくて奥深い詩なので、何度も読んで暗誦してみたくなる。
これは処女詩集なんですが、なんともいえないみずみずしさがあると思うんです。


 
 
 



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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
 
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若菜集 島崎藤村」への3件のフィードバック

  1. とても読みやすく良くできていますね。
    哀歌のところが読めないのでHPに音訳して掲載したいのですが読めないので読み方教えていただきたいのですが宜しくお願いします

    • 松島トキ子さん、はじめまして。
      【明かりの本】の感想ありがとうございます。
      トキ子さんのウェブサイトを拝見しました。音読ページを熱心に作っておられてすてきですね。夏目漱石「三四郎」の音声ファイルや、永井荷風の作品をさっそく聞いています。

      【明かりの本】から、さっそくリンクさせていただきました。
      【 https://center.akarinohon.com/ 】サイト全ページの、最後部の左側に
      【松島トキ子さんの音訳ボランティアサイト】
      というリンクを作りました。

      島崎藤村「若菜集」哀歌のルビについて調べてみました。

      『若菜集』(島崎藤村)収録の「中野逍遥をいたむ」の前文である
      【秀才香骨幾人憐、秋入長安夢蒼然、琴臺舊譜爐前柳、風流銷盡二千年】

      【才香骨幾人か憐れむ。秋は長安に入り夢蒼然。琴臺舊譜爐前の柳。風流銷盡す二千年】
      と読みます。
      これは『逍遥遺稿 訳文』(中野逍遥/著 笹川臨風/〔ほか〕訳 岩波書店 1929)
      に載っているそうです。

      くわしくはこちらをごらんください
      https://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000019700

      判った範囲でルビを振ってみます。

      哀歌(あいか)
      中野逍遙(なかの しょうよう)をいたむ
      『秀才香骨(しゅうさいのこうこつ)幾人憐(いくにんかあわれむ)、秋入長安(あき、ちょうあんにいりて)夢愴然(ゆめそうぜんたり)、琴台旧譜(きんだいのきゅうふ)爐前柳(ろぜんのやなぎ)、風流(ふうりゅう)銷尽(きえつくす)二千年(にせんねん)』、これ中野逍遙(なかの しょうよう)が秋怨十絶(しゅうえんじゅうぜつ)の一(いつ)なり。逍遙(しょうよう)字(あざな)は威卿(いけい)、小字重太郎(こあざなじゅうたろう)、予州宇和島(よしゅううわじま)の人(ひと)なりといふ。文科大学(ぶんかだいがく)の異材(いさい)なりしが年(とし)僅(わづ)かに二十七(にじゅうしち)にしてうせぬ。逍遙(しょうよう)遺稿(いこう)正外(せいがい)二篇(にへん)、みな紅心(こうしん)の余唾( よだ )にあらざるはなし。左(ひだり)に掲(かか)ぐるはかれの清怨(せいえん)を写(うつ)せしもの、『寄語残月(ざんげつにごをよせ)休長嘆(ちょうたんするをやめよ)、我輩亦(わがはいもまた)是艶生涯(これ、えんしょうがい)』、合(あわ)せかかげてこの秀才(しゅうさい)を追慕(ついぼ)するのこころをとどむ。

      思君九首(きみをおもう きゅうしゅ) 中野逍遙(なかの しょうよう)

      思君我心傷 (きみをおもえば わがこころ いたみ)
      思君我容瘁 (きみをおもえば わがかたち やつる)
      中夜坐松蔭 (ちゅうや しょういんに ざし)
      露華多似涙 (ろか おおく なみだに にたり)

      思君我心悄 (きみをおもえば わがこころ うれい)
      思君我腸裂 (きみをおもえば わが はらわた さく)
      昨夜涕涙流 (さくや ているい ながる)
      今朝尽成血 (こんちょう ことごとく ちと なる)

      示君錦字詩 (きみに しめす きんじのし)
      寄君鴻文冊 (きみによす こうぶんのさつ)
      忽覚筆端香 (たちまち おぼゆ ひったんのこう)
      窓外梅花白 (そうがい ばいか しろし)

      為君調綺羅 (きみのために きらを ととのえ)
      為君築金屋 (きみのために きんおくを きずく)
      中有鴛鴦図 (なかに えんおうの ずあり)
      長春夢百禄 (ちょうしゅん ゆめ ひゃくろく)

      贈君名香篋 (きみにおくる めいこうの はこ)
      応記韓寿恩 (まさに かんじゅの おもいをしめすべし)
      休将秋扇掩 (しゅうせんを もって おおうを やめよ)
      明月照眉痕 (めいげつ びこんを てらす)

      贈君双臂環 (きみにおくる そうびのたま)
      宝玉価千金 (ほうぎょく あたいせんきん)
      一鐫不乖約 (いつはほる らくにそむかずと)
      一題勿変心 (いつはあたいす こころをかうることなかれと)

      訪君過台下 (きみをたずねて だいかをすぐれば)
      清宵琴響揺 (せいしょう きんのひびきに ゆらぐ)
      佇門不敢入 (もんにたたずみて あえて いらず)
      恐乱月前調 (げつぜんの しらべを みださんことを おそる)

      千里囀金鶯 (せんり きんおう さえずり)
      春風吹緑野 (しゅんぷう りょくのを ふく)
      忽発頭屋桃 (たちまちひらく おくとうのもも)
      似君三両朶 (きみがさんりょうの みみたぶに にたり)

      嬌影三分月 (きょうえい さんぶの つき)
      芳花一朶梅 (ほうか いちだの うめ)
      渾把花月秀 (かげつの ひいでたるを たんぱして)
      作君玉膚堆 (きみが ぎょくふに うずたかく ならん)


      テキストデータはこちらをご覧ください。
      https://www.aozora.gr.jp/cards/000158/files/1508_18509.html

      詩人・八木重吉さんの「秋の瞳」の音声ファイルが素晴らしいですね。
      何度も聞きたくなる朗読です。

      • 若菜集のルビ本当にありがとうございました。若菜集の哀歌以外は音訳できているのですが早速読んでみます。
        私も「明かりの本」にリンクさせていただきます。
        ご縁に感謝感謝~~ヾ(@^▽^@)ノ

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