山羊の歌(37) 中原中也

今日は中原中也の「山羊の歌」その37を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
近代文学の魅力は、自然界の描写が現代作品よりも密に描かれていることだと思うんですが、今回は秋の始まりの詩です。
 
 
作中で、死期について論じている箇所があって、少し調べてみたのですが、1929年(昭和4)ごろに書かれた詩がこの詩集の中心にあって、中也が亡くなるのは1937年(昭和12)でもっとのちのことで、満30歳まで生きたんです。
 
 
中也はこの詩で、親友の死期のことを描いたのだろうか、と思いました。富永太郎というのが彼の6歳年上の親友だったそうです。詳しくはwikiをごらんください。 
 
 
中也の詩を読んでいると、自分よりも精神的に年上のようにも思えるし、年下のようにも思えるのは、年表を見ていると納得のゆくところがありました。
 
 
今回の詩は、数百枚の小説を凝縮させたような描写なんです。なんだが中編の小説を読み終えたような読後感がありました。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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日本で最大の南天材 牧野富太郎

今日は牧野富太郎の「日本で最大の南天材」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
この随筆、面白かったです。南天は、植物としてはそれほど珍しくなくて、江戸時代にも現代にもそこらじゅうの庭に植えてあるし、野生化したのもけっこうあるようなごく一般的な木なんですが、材木としては非常に貴重なモノらしくて、あんまり太い木には成長してくれない木なわけで、この柱はもう貴重この上ない。たいへん高値で取引されている。
 
 
本を読むと自分とまったく縁の無い世界を知ることが出来るんだなあと、今さらながら本の雑学性や多様性に驚かされました。南天の太い幹は、めったに存在しない。だから金閣寺の柱も南天が使われているわけで、普通は箸にも棒にもかからないような細い枝しか無いわけなんであります。南天の難点は、なかなか太くならないことで、ナンテンの語源は「難を転ずる」という意味から来て、縁起の良い木なんだそうです。はい。
 
 
むつかしい言葉を調べてみました。
 
 
烏有に帰す。
 
 

 
 
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彼岸過迄(6)報告(前編)夏目漱石

今日は夏目漱石の「彼岸過迄ひがんすぎまで(6)報告(前編)」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
章と章の繋がりが興味深いんです。漱石は作品ごとにまったく異なる文体や新しい展開を作り出す場合が多いんですけど、今回は、あっさりと前回の内容を引き継いでいる。「停車場」という謎の物語に対して、その事態の「報告」が今回の物語なんです。
 
 
今回の物語の転がりかたが、敬太郎だけを残して他すべて通りすぎて行ってしまう、敬太郎だけを残して他はすべてごそっと入れかわるところに、作者の漱石だけが同一人物で、物語の登場人物がすっかり入れ替わっているような、漱石の心の旅路を見ているような不思議さがあってすてきなんです。
 
 
この、章と章や、作品と作品の間にある、真っ白な空間が、漱石のは特別にいいんだと、いわばピカソの展覧会の、青の時代の部屋とキュビスムの時代の部屋とのあいだにある空間を移動している時の、あの特別な感じが、漱石には、やっぱりあるんだと。
 
 
その作品同士の協和音が顕著なのはやっぱり、「三四郎」から「それから」の間の完璧な空白地点こそこれだと思うんですけど漱石は絶対に、作品と作品の姉妹関係に関して意識的だったと思うんですが、本作では、前回の章をふり返る意識が軽妙に記されているんですよ。
 
 
探偵としてどこまで事実を報告したものか、という問題に、主人公敬太郎は迷うんですよ。これ現代でもありえる悩みだなと思いました。これから一般人に対して警察が共謀罪を用いた捜査をする可能性が高まっているわけで、そこである若手の刑事が、これは憲法違反の可能性があると、憲法の19条21条に違反するかもしれないと、憲法と照らしあわせて行動をすることになる。だが、上司や政府からは憲法とは異なる命令が来る。
 
 
敬太郎は不法なことはしておらず、ただ公共の場で普通に見ることが出来るところだけを見ていったわけですが、ただ対象者では無い相手まで細部まで調べてしまっている。さらには、調査の報告をもっともらしくするために、憶測で人物像を伝える工夫までしはじめてしまう。Xと女が恋愛関係なのかどうかさえ、印象から判定して答えなきゃいけなくなったりする。こうなると事実の報告とは言いがたくなってしまう。
 
 
敬太郎は悩んだ末に、恋愛の関係はあるようにも思えるが、無いかもしれない、と述べている。確定させず、あいまいに言わざるを得なかったところを、雇い主の田口は、それは正直だと誉めるんです。敬太郎は、ほんとなら、直に逢って直接話を聞くのがまっとうなはずだと、そう言うんです。
 
 
すると雇い主の田口はもっともだと思って、紹介状を書いて、Xと敬太郎とが話し合うように用意すると言った。就職先も用立ててくれる可能性もあった。Xの名は松本恒三で、敬太郎は彼と逢うことにした。松本の家では、雨の日には逢えないという、奇妙なことを言われた。敬太郎は、晴れの日に出直すことにした。次回に続きます。
 
 

 
 
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山羊の歌(36) 中原中也

今日は中原中也の「山羊の歌」その36を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
一つ一つ詩を読んでゆけば、もっと中原中也の詩を楽しめるはずだ、と思って読みはじめた中原中也の「山羊の歌」なんですけど、もうすぐすべて読み終えてしまいます。
 
 
今回、というか前回もそうなんですが、中原中也は、詩の献辞というか、詩の贈呈をしている。冒頭に「何某様へ」という手紙によくある、詩の送り先が記されているんです。ある個人に宛てた詩なんです。けれども、読んでみると、とくに限定的な内容では無いですよ。ただ、たしかにこれは手紙のような詩には思えます。詩と手紙の中間に位置する作品も、あるんだろう……と思いました。
 
 
中原中也はじつは、装幀とかデザインなんか必要無いって、デザイン不要論を説いている日記の記述があるんです。そういう意識が、詩にも現れています。
 
 
  わが生は、下手な植木師らに
  あまりにはやく、手を入れられた悲しさよ!
 
 
詩の終わりに、中也の悩みが記されている。詩と手紙の二つの意味を持つ作品だと思いました……。
 
 

 
 
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長詩 槇村浩

今日は槇村浩の「長詩 バイロン・ハイネ 獄中の一断想」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
憲法違反の共謀罪が可決されて、これによって微罪逮捕を越える冤罪逮捕が激増することは明らかな状況で、ネット上の記事ろい読んでいました。
 
 
ジョージオーウェルの暗黒小説「1984」がいよいよ現実のものになってしまうかもしれない。
 
 
それで、日本国憲法に違反する不当な逮捕って、どういうことか調べてみたら、槇村浩という方がまさに、大日本帝国憲法下で、不当に逮捕されて不当に病死させられている。その男が、監獄での生存を通して綴った詩があったので、紹介します。
 
 
「そこでは空気と太陽のかけらさえ」容易に手に入らない。詩の、この箇所が印象に残りました。本文こうです。
 
 
  もしプロレタリアートが
  網膜の前をゆききする多くの人生のシルエットと共に
  バイロン、ハイネを正視するなら 彼は正しい
 
 
バイロンと、ハイネ! 読んでみたい、と思いました。
 
 
槇村浩は、ディケンズのクリスマス・カロルみたいに、100年ほど前に世を去ったバイロンとハイネを想像の中で甦らせているのでした。
 
 

 
 
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彼岸過迄(5)停留所(後編)夏目漱石

今日は夏目漱石の「彼岸過迄ひがんすぎまで(5)停留所(後編)」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
主人公敬太郎は、ついに就職先が見つかりそうだということで、期待に胸を膨らませている。それで仕事の詳細が手紙でやって来るんですが、なんと探偵として、ある男を尾行してくれ、という内容だった。主人公はこれをいたく喜ぶんですよ。
 
 
漱石は、謎めいた移動を描きだす作家だ、とずっと思ってたんですけど、やっぱりそれは意識的にやってたんだなと、思いました。なんだかカフカの「城」の序盤とか、カミュの「異邦人」とか、移動する行為自体が謎めいた行動になっている、というのが描きだされているんです。「草枕」の時に、どうも漱石の移動の描写がスリリングだと、鉄道の描写や、舟からの情景や、温泉で垣間見た美しい女の描写を見て思っていたんですけど、今回は主人公が探偵として謎そのものを追って行動していて、行動がそのまま謎に結びついている。
 
 
そういえば漱石自身の移動も、けっこう文学的な謎に満ちている気がするんです。仕事がたくさんあって裕福なんだから、はじめから最後まで東京にずっと居たら良いようなもんなんですが、東京から松山へそして熊本へそれからロンドンへ東大へそして新聞社へ京都へ、とさまざまに移動し続けている。ラフカディオ・ハーンくらい四方八方へ飛びまわっている。当時のロンドン行きは、まさに世界一周旅行みたいにたいへんなことですよ。船旅に次ぐ船旅で。月に行くくらいたいへん。
 
 
前回、占い師にいろんな謎めいた予言を受けていた主人公は、夕方4時から5時の間に現れるという、追跡対象者Xを停留所で探しつづける。
 
 
主人公敬太郎は、指定された場所で「黒の中折なかおれ霜降しもふり外套がいとうを着て、顔の面長おもながい背の高い、せぎすの紳士で、まゆと眉の間に大きな黒子ほくろがある」男を、電車の停留所で探すんですが、人が多すぎてまったく見つからない。そうして関係の無い女が変に気になってくる。
 
 
敬太郎は、尾行の仕事を完全に失敗してしまう。ああ、初仕事がいっさい仕事にならない、というのはほんとによくあることで、敬太郎は占いなんて信じておかしな行動をとってしまった自分を恨むんです。
 
 
しかし敬太郎は運良く、目的の人物Xを発見することが出来て、男とその連れの女を尾行することに成功した。彼らはとくに変わったこともせず、珊瑚樹さんごじゅたまか何かをプレゼントして欲しいとか、レストランで鳥の料理を食べたりだとかして、それぞれ帰路についた。敬太郎は追えるだけ追って、素人にしては充分な働きをしたわけだが、これがはたして仕事として成立しているのかどうかは、判らない。物語は次回に続きます。
 
 

 
 
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山羊の歌(35) 中原中也

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今回の「こんな晩ではそれがしづかに呟きだす」の「それ」はどれをさしているのか調べてみて、おそらく国語のテストなら「心」が正解だと思うんですが、もしかして「月」なのかもしれないとか思いました。「あえかな夢」でも良いんじゃないの、とも思いました。
 
 
 今では損はれてはゐるものの
 今でもやさしい心があつて、
 こんな晩ではそれしづかに呟きだす
 
 
良い詩は、多少勘違いして読んでも、楽しんで読めてしまうのが特徴なんじゃないだろうかと思いました。
 
 
ところで、この詩の冒頭にある「内海誓一郎」という人物について調べてみたのですが、中原中也より少し年上の、1902年生まれで1995年まで生きた音楽家で科学者である人物でした。「元素序説」や「現代無機化学講座」という本を書いた科学者で、中原中也の詩を作曲して歌にした人の名前なんです……。



 
 
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