今日は北大路魯山人の「料理の第一歩」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
これ1回掲載したことがあるんですけど、もっかい読んでみました。近代のエリートは、現代と比較したら農業や自然界と地続きなところに立っていて、それで読んでいてこう、迫力があるんじゃないかと思うんです。
米びつの米を生のまま囓っちゃうことについて考えているエリートって、今の世の中ではほとんどありえないような気がします。この貧しさから豊かさへの振り幅のおおきさが、近代随筆の魅力の1つで、百年後にも読める、息の長い作品が多い主因はこのあたりにあるのではないか、と思いました。
魯山人は幼いころ家が貧しく、のちに希代の美食家になるとは思えないような厳しい経歴の人生だったらしく、それで読んでいて引き込まれるんだと思います。
映画や楽器、絵画やオブジェ……と良いものが世の中にはいっぱいあるんですけど、そのように良いものを作って売ってずっと暮らせるような人生に、なってみたいんだがなあー、と思いました。美味いものをまずは自分で作って食えるところから、そういう人生の第一歩がはじまるのかもしれないです。
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(約10頁 / ロード時間約30秒)
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
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