今日はボードレールの「計画」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
これは富永太郎訳のボードレールの短編小説なんですけれど、凡そ計画からはほど遠い夢想を次々に繰り広げる男の物語なんです。なんだかゴーギャンが描いたタヒチの風景を連想しました。そういえばゴーギャンはフランスを捨ててタヒチで暮らしたし、ランボーもフランスから離れてアフリカに生きた。ボードレールはフランスに居ながら「悪の華」を記した。wikipediaでフランスの芸術家のことを調べているだけでも、当時のフランス芸術の熱気が伝わってくるように思いました。
「私は今日夢に、同じ様な楽しみのある三つの棲処を得たのだ。私の魂はこんなに軽々と旅をするのに、なぜ私の身体の居場所を変へなければならないのだらう! 計画だけでも充分な快楽だのに、何でその計画をやり遂げようとするのだらう?」
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
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