今日はフョードル・ドストエフスキーの「白痴」その28を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
主人公ムイシュキン公爵が、美人のアグラーヤに送った手紙のことで、親戚のお母さんであるリザヴェータは、たいそう憤慨している。恋文を送ったんじゃないかと危ぶんで、これを検分する事態にまで発展した。じっさいの手紙の文面が検証されてしまったりする。
「あの子は甘やかされてきたもんだから」わがままだと母のリザヴェータは言うんです。娘のアグラーヤはどうもほんとに主人公を気に入ってしまったらしい。「気に入ったとなると、きっと大きな声で悪口を言ったり、面と向かい合っていやみを言ったりするんですよ。私も娘のころはちょうどあれと同じでした」と述べて、絶対にアグラーヤと結婚しないように説教するんです。公爵は真っ赤になってうなずいた。本文こうです。
ドストエフスキーは重大な会話文のところで(かっこ)をつけることがたまにあるんですけど、これ、どういう音声なんでしょうか。ひそひそ話の部分と言うよりも、つけ足して言う感じなんでしょうか。それとも黙考している部分なんでしょうか。
近代の日本文学で、血の通った女を描ける人がすごく少ないと思うんですけど……、ドストエフスキーは女の描写も迫力があるなあと、改めて思いました。今回の終盤おもしろいんですよ。白痴を全文読まないけど、どういう小説なのか知ってみたい方は、今回の白痴28(第二編 十二)を読んでみてください。10分くらいで読めますよ。

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(約30頁 / ロード時間約30秒)
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