

今日は坂口安吾の「インチキ文学ボクメツ雑談」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
これは……ずいぶん妙な題名がついた、数ページの随筆なんですけど、読み終えてみるとなんだか楽しい随筆でした。坂口安吾と言えば、過酷な時代に、いちばん自由に生きた文学者、というイメージがあってじっさいそういうふうに思える随筆が数多くあるんですけど、今回の随筆はそうでもない、けっこう不自由に「ムニャムニャ」やっているところが描かれています。今回の随筆の11カ月後に、安吾は堕落論を発表しています。
僕はただ自分を斬っているだけ、自分のインチキ文学を憎み呪い、悪戦苦闘、あげくの果の狂態、僕はダメです、男の子だから。そして僕はともかく作家だから。僕は自分を知っています。自分のことが全部です。
この前後の文章が、笑いを追及したエッセーになっていて、ちょっと北杜夫のどくとるマンボウに似ている文体で興味深かったです。

以下の「シンプル表示の縦書きテキスト」をご利用ください。(縦書きブラウザの使い方はこちら)
https://akarinohon.com/migration/inchiki_bungaku_bokumetsu_zatsudan.html
(約10頁 / ロード時間約30秒)
★シンプル表示の縦書きテキストはこちら
明かりの本は新サイトに移行しました!
URLの登録変更をよろしくお願いいたします。
明かりの本 新サイトURL
https://akarinohon.com
(Windowsでも、なめらかな縦書き表示になるように改善しました!)
appleのmacやタブレットやスマートフォンなど、これまで縦書き表示がむずかしかった端末でも、ほぼ99%縦書き表示に対応し、よみやすいページ構成を実現しました。ぜひ新しいサイトで読書をお楽しみください。
・top page ・本屋map ・図書館link ★おすすめ本
Similar Posts:
- ピエロ伝道者 坂口安吾
- 日本の山と文学 坂口安吾
- てのひら自伝 坂口安吾
- 流浪の追憶 坂口安吾
- 相撲の放送 坂口安吾
- 戦争論 坂口安吾
- 枯淡の風格を排す 坂口安吾
- 選挙殺人事件 坂口安吾
- 愉しい夢の中にて 坂口安吾
- 人生案内 坂口安吾
- 風流 坂口安吾
- 恋愛論 坂口安吾
- 戦争と一人の女 坂口安吾
- アブセンス・オブ・マインド 西田幾多郎
- イチョウの精虫 牧野富太郎
- ノーベル文学賞2017
- 炉辺 堀辰雄
- 季節の植物帳 佐左木俊郎
- 作家研究ノート 『文学古典の再認識』の執筆者の一人として 宮本百合子
- 一歩前進二歩退却 太宰治
- 僕の友だち二三人 芥川龍之介
- あとの祭り 山之口貘
- 陰翳礼讃(2) 谷崎潤一郎
- 旅の苦労 岸田國士
- 彼岸過迄(13)松本の話(後編)夏目漱石
- 一つの境涯 中原中也
- 自然現象の予報 寺田寅彦
- 魂を刳る美 北大路魯山人
- 字幕閑話 秘田余四郎
- 秋と漫歩 萩原朔太郎
- 樹を愛する心 豊島与志雄
- 日本で最大の南天材 牧野富太郎
- 僕の読書法 織田作之助
- 世界的 太宰治
- こども風土記 柳田國男(32)
- 聴衆0の講演会 中井正一
- 自信のあるなし 宮本百合子
- 雪の一日 岡本綺堂
- こども風土記 柳田國男(28)
- 泥鰌 小熊秀雄