林の底 宮沢賢治

今日は宮沢賢治の「林の底」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
かつて鳥はみんな白かった、というウソを言いはじめるふくろうの話しなんですけど……宮沢賢治の物語にしては、ずいぶん落語っぽい短編なんです。けれどもやっぱり「銀河鉄道の夜」や、「どんぐりと山猫」という物語の気配が底のほうに隠れているように思います。「猫の事務所」の…………
 

四番書記は竃猫かまねこでした。
竃猫といふのは、これは生れ付きではありません。生れ付きは何猫でもいいのですが、夜かまどの中にはひつてねむる癖があるために、いつでもからだがすすできたなく、殊に鼻と耳にはまつくろにすみがついて、何だかたぬきのやうな猫のことをふのです。
 
という一文を思いだしました。「林の底」では、いろんな鳥の色彩と模様について論じられるんですが、動物はどうして、ああいうように美しいんだろう、という感覚を思いださせる物語でした。
 
 

 
 
こちらのリンクから全文読めます。(縦書きブラウザの使い方はこちら
https://akarinohon.com/letters/hayashino_soko.html
(約10頁 / ロード時間約30秒)
iPadやノートPCなどに対応した、シンプル表示の縦書きテキストはこちら
 
 
宮沢賢治の小説の一覧はこちらからどうぞ。
 




top page ・本屋マップ ・図書館リンク ★おすすめ本





ハイネ詩集(53)

今日は「ハインリヒ・ハイネ詩集」その53を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
「蝶は薔薇に惚れこんで/花のまはりを飛びめぐる」という詩の言葉がすてきな、今回の詩なんですけど、そこまで世界を恋愛で彩るのかと、思わず吐息がもれました。愛や恋愛という言葉が空気のように存在する、ハイネの時代のパリの詩なのだ、と思いました。
 
 

 
 
こちらのリンクから全文読めます。(縦書きブラウザの使い方はこちら
https://akarinohon.com/letters/heine53.html
(約1頁 / ロード時間約30秒)
iPadやノートPCなどに対応した、シンプル表示の縦書きテキストはこちら
 
 
 
 
全文通読はこちら
 
                    ヨコ書きはこっち




top page ・本屋マップ ・図書館リンク ★おすすめ本





こども風土記 柳田國男(16)

今日は柳田國男の「こども風土記」その16を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
前回、大人の神事を子どもが盗んでいった、と書いたんですけど、どうも柳田はそう見ていない。そうではなくって大人の神事が子どもを中心にした神事に変化してゆき、子どもたちが、神事の時と遊びの時の区別を、まったくつけていない、そのためにやがて大人の神事が、子どもの遊びになってゆく、という進行だったようです。
 

子どもが大きい人から引継ひきつがれた行事と、単なる彼らの遊戯との境目さかいめは目に立たない。ただ年月がって一方がもうその重要性を認めず、おいおいに起りを忘れてしまうだけである。
 
また、モグラを農地から追いはらう行事があったわけですが、それが実質的な仕事なのか、あるいは踊りのようなものなのか、子どもにとっては仕事と遊びの境界は無くって、シームレスに繋がっている部分があった。
 
……この海鼠引きが、多くの土地ではもう純然たる正月遊びになっている。
 
という記述に驚きました。最初は仕事だったのに、縁起の良い遊びにまで変化している。
 

 
 
こちらのリンクから全文読めます。(縦書きブラウザの使い方はこちら
https://akarinohon.com/letters/kodomo_fudoki16.html
(約5頁 / ロード時間約30秒)
iPadやノートPCなどに対応した、シンプル表示の縦書きテキストはこちら
 
 
 
 
横書きはこっち
 
 
 




top page ・本屋マップ ・図書館リンク ★おすすめ本





夏の夜の博覧会はかなしからずや 中原中也

今日は中原中也の「夏の夜の博覧会はかなしからずや」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。中原中也の代表作「山羊の歌」もおすすめです。
 
 
中原中也の作品は、その一文だけを切り取ってもつねに美しいと思うんですが、今回の詩はとくにそれが顕著でした。中也の詩や漱石の小説は、宙ぶらりんになった時間の描写が魅力で、そこに独自の詩心があるんだと思いました。
 
 

 
 
こちらのリンクから全文読めます。(縦書きブラウザの使い方はこちら
https://akarinohon.com/letters/natsuno_yono_hakurankaiwa.html
(約10頁 / ロード時間約30秒)
iPadやノートPCなどに対応した、シンプル表示の縦書きテキストはこちら
 
 
 
 




top page ・本屋マップ ・図書館リンク ★おすすめ本





ハイネ詩集(52)

今日は「ハインリヒ・ハイネ詩集」その52を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回は植物と自然界の描写が美しい詩でした。ゲーテは男らしいというか偉大な文学を作りつづけたんだと思うんですけど、ハイネはそうでもない。変異というか変節していった男の心情を描きだしていて、そこにロマンとか詩心があるなあと、思います。ハイネはこう記します。
 

…………
ところがいたづら好きの愛のアモレツト
その槍と剣とを奪ひ取り
花の鎖で彼をからんでしまふ


 
 
こちらのリンクから全文読めます。(縦書きブラウザの使い方はこちら
https://akarinohon.com/letters/heine52.html
(約1頁 / ロード時間約30秒)
iPadやノートPCなどに対応した、シンプル表示の縦書きテキストはこちら
 
 
 
 
全文通読はこちら
 
                    ヨコ書きはこっち




top page ・本屋マップ ・図書館リンク ★おすすめ本





こども風土記 柳田國男(15)

今日は柳田國男の「こども風土記」その15を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
大人がやっていて大人が管理している仕事や祭りの中に、ちょうど成人しつつある少年が参加していって、それがだんだん子ども中心の遊びになってゆくことがある……。村の鎮守の草相撲というのがそれだったそうなんです。
 
 
最新のファッションが、大人から子どもに伝播して、やがておじいちゃんがなんとなく使ったりするようになる……というのは目撃したことがあるんですが、神事が子ども中心の遊びになってゆくところは見たことないです。当時の子どもにとっては、大人の仕事を盗むわけで、スリルのある遊戯だったのかもしれません。
 
 
柳田は、子どもが盗んだのでは無くって、大人が子どもに神事を任せているうちに、子どもの中でそれが遊びとして発展していった、と記しているようです。正確には本文を通読してみてください。
 
 

 
 
こちらのリンクから全文読めます。(縦書きブラウザの使い方はこちら
https://akarinohon.com/letters/kodomo_fudoki15.html
(約5頁 / ロード時間約30秒)
iPadやノートPCなどに対応した、シンプル表示の縦書きテキストはこちら
 
 
 
 
横書きはこっち
 
 
 




top page ・本屋マップ ・図書館リンク ★おすすめ本





人間椅子 江戸川乱歩

今日は江戸川乱歩の「人間椅子」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
高級官僚と結婚して裕福な暮らしを営んでいる、佳子という小説家の元に、奇妙な手紙が舞い込んできた。「醜貌のやるせなさ」にさいなまれているストーカー男の懺悔録が、書き記されてゆくんですけど、これがすごい。
 
 
ちょうどこの小説自体が、懺悔室のようになっている構成で、なんともいかがわしい「悪魔の様な生活」が記されてゆく。不倫と、貧富の差と、境遇と、善悪を越えてこう、女に迫ろうとするこのストーカーまるだしの欲望が……。すごいとしか言いようが無いというか。
 
 
お金持ちが顧客である、オーダーメイドの椅子職人というのが絶妙な設定で、この「気高い貴公子に」なったような「フーワリとした紫の夢」を下支えしているように思います。子どもの頃すごいとおもった小説ですけど、大人になって読んでもやっぱりすごいです、これ。
 

…………私は考えました。これこそ、この椅子の中の世界こそ、私に与えられた、本当のすみかではないかと。私の様な醜い、そして気の弱い男は、明るい、光明の世界では、いつもひけ目を感じながら、恥かしい、みじめな生活を続けて行く外に、能のない身体でございます。それが、一度ひとたび、住む世界を換えて、こうして椅子の中で、窮屈な辛抱しんぼうをしていさえすれば、明るい世界では、口を利くことは勿論、側へよることさえ許されなかった、美しい人に接近して、その声を聞き肌に触れることも出来るのでございます。
…………
 
(※脱字を修正しました。2018年6月14日)
 

 
 
こちらのリンクから全文読めます。(縦書きブラウザの使い方はこちら
https://akarinohon.com/letters/ningen_isu.html
(約50頁 / ロード時間約30秒)
iPadやノートPCなどに対応した、シンプル表示の縦書きテキストはこちら
 
 
 
 




top page ・本屋マップ ・図書館リンク ★おすすめ本