ハイネ詩集(85)

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今日は「ハインリヒ・ハイネ詩集」その85を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ハイネ詩集は次回で終了です。次の詩集をいま準備しているところなんですけど、ハイネは今のところ、ネットでこれ以上読める詩がもうないです。
 
 
そろそろ読み終えてしまうなあ、と思いつつ読んでいるんですけど、作者のハイネは、ほんとうに詩を書き終えるんだという意識があって、そのことを詩に記しています。
 
 
「おまへはまた美しい手をふりしぼりさへもするだらう」という詩の言葉が印象的な今回の詩を読んでいて、ハイネは正直な詩人なんだと、改めて思いました。随筆みたいな詩なんです。前期から後期まで順番に読ませてくれた翻訳者の生田春月に感謝したいなあと思いました。こんな詩もありました。
 
 

こんなにはげしく燃え上つてゐる恋の火は
我々の心の滅ぼされたとき何処へ行くのであらう?
それはもと出て来たところへ帰つて行くのであらう
あはれな亡者どもの焼き苦しめられてゐる地獄へと
 






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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  
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