

今日は有島武郎の「自然と人」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
これから有島武郎の文学を読んでゆきたいと思うのですが、とりあえずは随筆をいくつか載せていってみようと思います。
今ちょうどドストエフスキーの長編小説を読んでいるんですけど、ドストエフスキーは自然界をほとんどまったく描かなかった、にもかかわらず物語の中心に大地という概念を置いた。その謎を追っていたら、北海道の自然界を長らく見てきた有島武郎がこう書いていました。
人は自然を美しいといふ。然しそれよりも自然は美しい。人は自然を荘厳だといふ。然しそれよりも自然は荘厳だ。如何なる人が味到し色読したよりも以上に自然は美しく荘厳だ。
ロシアと言えば、ゴーゴリが「外套」で、厳しい自然界の内で生きる男を描いた。ドストエフスキーはそのゴーゴリの外套の中ということをずっと考えてきた。暖かい島国では田中一村のような自然界の豊かな描写が積み重ねられてゆく。いっぽうで冷害や凍土が農村に重大な問題をもたらす土地と時代なら、もっと自然界との厳しい対峙が物語の中心に置かれる。雪国と文学というのはどういうものだろうかと思いました。

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