

今日は大町桂月の「梅の吉野村」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
これは日記のように市街と自然を描写している作品なんですけど、骨董屋や、万年橋や小川の様子が事細かに記されている。瓢箪を水筒として吊してみんなが歩いている時代ですよ。詳細な描写を読んでいて急に、ここに描かれている街はどういう匂いなんだろうかと、思いました。
大正時代の町の色彩や暮らしはかなりこう、映画や漫画やドラマで見てきたのである程度しっているんですけど、このころの匂いはいったいどうなっているんでしょうか。かつてパリは糞尿の臭いに溢れかえっていたそうなんですけど。
吉野村の桜や梅や、月瀬(月ヶ瀬梅林)の梅のことが記されています。渡し舟とか、東京の青梅市の由来とか、牛肉屋のこととか、下戸には大飯ぐらいが多いんだとか、なんでもないことが記されています。うわー、大正時代のお話しを聞けた、と思いました。ところでこの大町桂月は、与謝野晶子が弟に宛てた詩を、反国家的だということで苛烈に批判したことがあるそうなんです……。
以下の「シンプル表示の縦書きテキスト」をご利用ください。(縦書きブラウザの使い方はこちら)
https://akarinohon.com/migration/umeno_yoshinomura.html
(約10頁 / ロード時間約30秒)
★シンプル表示の縦書きテキストはこちら
明かりの本は新サイトに移行しました!
URLの登録変更をよろしくお願いいたします。
明かりの本 新サイトURL
https://akarinohon.com
(Windowsでも、なめらかな縦書き表示になるように改善しました!)
appleのmacやタブレットやスマートフォンなど、これまで縦書き表示がむずかしかった端末でも、ほぼ99%縦書き表示に対応し、よみやすいページ構成を実現しました。ぜひ新しいサイトで読書をお楽しみください。
ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
ゲーテは詩心についてこう記します。
わたしがどんなに迷ひ、どんなに努めたか
どんなに悩み、どんなに生きたかは
ここなる花輪の花となる
さうして老境もまた青春も
徳も不徳も集めて見れば
また捨てがたい歌となる
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください
Similar Posts:
- None Found