今日は宮本百合子の「未開の花」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
宮本百合子が、女だけの独立した家族のことを描いているんですが、日本のジェンダー論のさきがけだ、と思いました。夫婦生活は不要だが、子どもを生み育てたいという意識をロマンロランやジードの文学を読み解きながら考えています。現実問題、貧しい状況のままで女一人の子育てはほとんど不可能なはずだが、という指摘があるのですが。本文に記されているのですが、誠意のない一つの嬌態としてではなく、男を頼りとせずに子を育てたい、という女性に向けて記された随筆です。
宮本百合子はこう記します。
ロマン・ローランの描く女は、まざまざと感覚に迫る肉体をもっている。乱れたり、調えられたりする各々の息づかいと髪とをもっているのであるがジイドの作品の中で、女は余りはっきり体を見せず、多く内的過程によって描かれている。二つの作家は、二様の美と、卓抜を示しているのである。
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
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