今日は宮本百合子の「未開の花」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
宮本百合子が、女だけの独立した家族のことを描いているんですが、日本のジェンダー論のさきがけだ、と思いました。夫婦生活は不要だが、子どもを生み育てたいという意識をロマンロランやジードの文学を読み解きながら考えています。現実問題、貧しい状況のままで女一人の子育てはほとんど不可能なはずだが、という指摘があるのですが。本文に記されているのですが、誠意のない一つの嬌態としてではなく、男を頼りとせずに子を育てたい、という女性に向けて記された随筆です。
宮本百合子はこう記します。
ロマン・ローランの描く女は、まざまざと感覚に迫る肉体をもっている。乱れたり、調えられたりする各々の息づかいと髪とをもっているのであるがジイドの作品の中で、女は余りはっきり体を見せず、多く内的過程によって描かれている。二つの作家は、二様の美と、卓抜を示しているのである。
以下の「シンプル表示の縦書きテキスト」をご利用ください。(縦書きブラウザの使い方はこちら)
https://akarinohon.com/migration/mikaino_hana.html
(約30頁 / ロード時間約30秒)
テキスト版はこちら
明かりの本は新サイトに移行しました!
URLの登録変更をよろしくお願いいたします。
明かりの本 新サイトURL
https://akarinohon.com
(Windowsでも、なめらかな縦書き表示になるように改善しました!)
appleのmacやタブレットやスマートフォンなど、これまで縦書き表示がむずかしかった端末でも、ほぼ99%縦書き表示に対応し、よみやすいページ構成を実現しました。ぜひ新しいサイトで読書をお楽しみください。
ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
ゲーテは詩心についてこう記します。
わたしがどんなに迷ひ、どんなに努めたか
どんなに悩み、どんなに生きたかは
ここなる花輪の花となる
さうして老境もまた青春も
徳も不徳も集めて見れば
また捨てがたい歌となる
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください