今日は宮本百合子の「最初の問い」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
これは、1939年に記された、ごく短いエッセーです。1939年というのがどうにも重大な歴史の転換点の年に思えて、年表を今みています。前も書いたんですけど、ノモンハン事件が起きていて、ナチスドイツがポーランドに侵攻している年なんです。あとNHKがテレビ実験放送を開始していて、冬には映画『風と共に去りぬ』が日本で封切りされていたりもします。
世界大戦の始まりの年ではあっても、まだぎりぎり平和的な日々も営まれていて、そういう記録もいくつかネットに存在していました。New York World’s Fairというのがこの年に催されたわけなんですけど、その映像記録をネットで発見しました。戦前とは思えない完成度の画質です。
黒人の民族舞踏とか音楽とか、子どもたちのファッションとか、ジェットコースターやゴーカートの様子とか、ここ数十年とあんまり変わらないくらい高度な装置があったりしておどろくんです。戦前ですよ?! タイポグラフィーやファッションの完成度が高くて、50年後のパリコレとそんなに変わらない新しさなのが驚きです。建築も、ピラミッドくらい大きな球状の巨大施設があったりして、噴水も綺麗に一直線に、人の十倍くらいの長さまで噴き上げていて、そうとう土木技術が進んでいたんですねえ。
1939年は気になる年なんです。この年に起きていたことをもう徹底的に、調べて調べて調べまくりたい気がしました。坂口安吾や太宰治はこの年に何をしていたのかとか、宮本百合子は何をしていたのかとか……。ただの個人的な先入観なんですけど、文学者が1939年に書いたものは、どれも印象深いように思いました。
宮本百合子は、幼子の発する「なぜ?」という問いの尊さを記しています。
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
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