今日はゲーテの「ファウスト」その(13)を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
えーっと、前回ついにファウストが少女マルガレエテと恋愛をはじめました。これを読んでいてなんとなく、中年男ハンバート・ハンバートと美しい少女ドロレスが恋をする「ロリータ」という映画を思いだしました。
ファウストは、悪の沈殿してゆく知恵ものよりも、無邪気で罪のない少女マルガレエテを愛するのであります。本人は悪魔と手を組んでいるわけなんですが。お互いに、自分が持たないものへの憧れがあるようなんですよ。
マルガレエテはですね、お母さまとお父さまが最後に産んだ赤ん坊をですね、たいへんにかわいがって、産後の肥立ちが悪かったお母さまの代わりに、牛の乳を与えたりして一生懸命育てたんですよ。マルガレエテは処女なんですけれども、お母さんの仕事をやっているんですよ、いちど赤ん坊を育てているんです。
マルガレエテは、その育てた赤ん坊のことを「私が育てましたの。ですからわたくしの子になりましたの」と言うんです。ファウストはそれで、「それはすばらしいことでした」と言うんです。ファウストは悪魔とともにあって、悪意なしにマルガレエテと逢い引きをするんですよ。
ファウストは、マルガレエテへの愛の心情を「永遠につづく喜びを感じる」と言うんです。「もしこの心持が消える時が来たら、絶望だ。いや。消える時は無い。終は無い」と言うんですよ。無垢のものへの愛は、終わりのない心情だと言うんです。
以下の「シンプル表示の縦書きテキスト」をご利用ください。(縦書きブラウザの使い方はこちら)
https://akarinohon.com/migration/faust13.html
(約20頁 / ロード時間約30秒)
モバイル対応テキスト版はこちら
明かりの本は新サイトに移行しました!
URLの登録変更をよろしくお願いいたします。
明かりの本 新サイトURL
https://akarinohon.com
(Windowsでも、なめらかな縦書き表示になるように改善しました!)
appleのmacやタブレットやスマートフォンなど、これまで縦書き表示がむずかしかった端末でも、ほぼ99%縦書き表示に対応し、よみやすいページ構成を実現しました。ぜひ新しいサイトで読書をお楽しみください。
ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
ゲーテは詩心についてこう記します。
わたしがどんなに迷ひ、どんなに努めたか
どんなに悩み、どんなに生きたかは
ここなる花輪の花となる
さうして老境もまた青春も
徳も不徳も集めて見れば
また捨てがたい歌となる
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください