

今日は「ハインリヒ・ハイネ詩集」その18を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
「王女が夢にあらはれる」という詩の一節がある今回の詩で、古代に思いを馳せる恋愛詩なんですけど、この夢想は、自分は古代エジプト文明とかを映像資料で見ているときに感じるわけなんですけど、ハイネはどの時代の「女王」を詩に描いているのかと、空想しながら読んでいました。ハイネは記します。
『わたしは夜を待ちかねて
あまりにあなたの恋しさに
…………
オチの一文に驚きました。つづきは本文をご覧ください。谷崎潤一郎が『陰翳礼賛』で述べていた、西洋における透明でガラスのように透きとおっている幽霊観というのを、まのあたりにした気がしました。幽霊なのに星のように美しい描写なんです。今回は、楽しい詩が多いんです。
幽霊島はうつくしく
月のひかりにかすんでゐる
たのしい音色が洩れて来て
霧は踊つて波をうつ
ほかにもこんなスタンザがあります。
むかし話のおもしろさ
その中にある夢の国
魔法の国のたのしさが
白い手をしてさしまねく
「白い手」というのがユーモラスに描かれます。西洋のファンタジーの源流をまのあたりにするような詩がいくつもありました。
以下の「シンプル表示の縦書きテキスト」をご利用ください。(縦書きブラウザの使い方はこちら)
https://akarinohon.com/migration/heine18.html
(約1頁 / ロード時間約30秒)
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appleのmacやタブレットやスマートフォンなど、これまで縦書き表示がむずかしかった端末でも、ほぼ99%縦書き表示に対応し、よみやすいページ構成を実現しました。ぜひ新しいサイトで読書をお楽しみください。
ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
ゲーテは詩心についてこう記します。
わたしがどんなに迷ひ、どんなに努めたか
どんなに悩み、どんなに生きたかは
ここなる花輪の花となる
さうして老境もまた青春も
徳も不徳も集めて見れば
また捨てがたい歌となる
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください
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