

今日は「ハインリヒ・ハイネ詩集」その18を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
「王女が夢にあらはれる」という詩の一節がある今回の詩で、古代に思いを馳せる恋愛詩なんですけど、この夢想は、自分は古代エジプト文明とかを映像資料で見ているときに感じるわけなんですけど、ハイネはどの時代の「女王」を詩に描いているのかと、空想しながら読んでいました。ハイネは記します。
『わたしは夜を待ちかねて
あまりにあなたの恋しさに
…………
オチの一文に驚きました。つづきは本文をご覧ください。谷崎潤一郎が『陰翳礼賛』で述べていた、西洋における透明でガラスのように透きとおっている幽霊観というのを、まのあたりにした気がしました。幽霊なのに星のように美しい描写なんです。今回は、楽しい詩が多いんです。
幽霊島はうつくしく
月のひかりにかすんでゐる
たのしい音色が洩れて来て
霧は踊つて波をうつ
ほかにもこんなスタンザがあります。
むかし話のおもしろさ
その中にある夢の国
魔法の国のたのしさが
白い手をしてさしまねく
「白い手」というのがユーモラスに描かれます。西洋のファンタジーの源流をまのあたりにするような詩がいくつもありました。
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