今日は宮沢賢治の「飢餓陣営」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
えーと、毎年正月に宮沢賢治の作品を読むということを最近やっているんですが、今回は、ちょっと正月っぽく無い作品を読んでみることにしたので、年末に紹介することにしました。これは、賢治が生前に唯一、いろんな人へ向けて上演した演劇の物語で、子ども向けの作品なんですが、じつにユニークなものです。戦争と飢餓のことを、バナナの勲章というおかしな設定で描いています。
「飢餓陣営」が発表されたのは1922年(大正11)ですが、その20数年後には、じっさいにおおきな飢餓が広まってゆく時代になります。当時の大日本帝国の兵士の死因の半分以上が飢餓であったという学説もあって、この問題は「第二次大戦を食糧から分析する」『戦争と飢餓』という文章が参考になるかと思います。
それにしても、賢治の作品は独自の視点の物語だと思います。農に生きる人のまなざしで、未来の危機について描こうとすると、こういうことになるんだなあと思いました。子ども向けの物語ですが、とてもおもしろい作品です。興味がありましたら、大人の方もぜひ読んでみてください。
以下の「シンプル表示の縦書きテキスト」をご利用ください。(縦書きブラウザの使い方はこちら)
https://akarinohon.com/migration/kigajinei.html
(約30頁 / ロード時間約30秒)
★シンプル表示の縦書きテキストはこちら
明かりの本は新サイトに移行しました!
URLの登録変更をよろしくお願いいたします。
明かりの本 新サイトURL
https://akarinohon.com
(Windowsでも、なめらかな縦書き表示になるように改善しました!)
appleのmacやタブレットやスマートフォンなど、これまで縦書き表示がむずかしかった端末でも、ほぼ99%縦書き表示に対応し、よみやすいページ構成を実現しました。ぜひ新しいサイトで読書をお楽しみください。
ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
ゲーテは詩心についてこう記します。
わたしがどんなに迷ひ、どんなに努めたか
どんなに悩み、どんなに生きたかは
ここなる花輪の花となる
さうして老境もまた青春も
徳も不徳も集めて見れば
また捨てがたい歌となる
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください