

今日は坂口安吾の「流浪の追憶」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
坂口安吾の書く文章は、ごく一般的な書き方で、とくに詩の技法や小説の技巧を使っていないんですけど……文章全体が詩的だ、という印象の随筆でした。この随筆には、安吾が事実とはまた異なる世界観に住んでいるためにそれが事実と齟齬を来すことがあることについて、書いていたりしました。
酔余素敵な女に会った。忘れかね山を降りて会いに行ったら印象とまるで違った女の様子に這々の態で逃げ出したことがあった。
あと、キューブリックの映画『シャイニング』にそっくりな状況を記した箇所が迫力ありました。こういうのです。
…………この温泉は春ひらいて秋とざす。一冬八十円の報酬で留守番を置き残し一同下山するが、春に訪れてみると大概番人は…………
つづきは本文をご覧ください。大正から昭和初期の時代は謎めいているなあ、と思いました。
古里の幼なじみと逢ったあとの展開とオチがみごとなんです。坂口安吾は、ドストエフスキーをそういうように愛読していたのだというのを知って、驚きました。

以下の「シンプル表示の縦書きテキスト」をご利用ください。(縦書きブラウザの使い方はこちら)
https://akarinohon.com/migration/rurono_tsuioku.html
(約10頁 / ロード時間約30秒)
★シンプル表示の縦書きテキストはこちら
明かりの本は新サイトに移行しました!
URLの登録変更をよろしくお願いいたします。
明かりの本 新サイトURL
https://akarinohon.com
(Windowsでも、なめらかな縦書き表示になるように改善しました!)
appleのmacやタブレットやスマートフォンなど、これまで縦書き表示がむずかしかった端末でも、ほぼ99%縦書き表示に対応し、よみやすいページ構成を実現しました。ぜひ新しいサイトで読書をお楽しみください。
・top page ・本屋map ・図書館link ★おすすめ本
Similar Posts:
- 恋愛論 坂口安吾
- 選挙殺人事件 坂口安吾
- 戦争論 坂口安吾
- 風流 坂口安吾
- 愉しい夢の中にて 坂口安吾
- ピエロ伝道者 坂口安吾
- 枯淡の風格を排す 坂口安吾
- 日本の山と文学 坂口安吾
- 相撲の放送 坂口安吾
- インチキ文学ボクメツ雑談 坂口安吾
- 戦争と一人の女 坂口安吾
- てのひら自伝 坂口安吾
- 人生案内 坂口安吾
- 鬱屈禍 太宰治
- 無題 太宰治
- 天才 チェーホフ
- ベリンスキーの眼力 宮本百合子
- 好奇心 織田作之助
- こども風土記 柳田國男(18)
- こども風土記 柳田國男(20)
- ハイネ詩集(30)
- ハイネ詩集(8)
- 山羊の歌(20) 中原中也
- こども風土記 柳田國男(37)
- 与謝野晶子詩歌集(38)
- 僕の友だち二三人 芥川龍之介
- 棄轎 田中貢太郎
- 与謝野晶子詩歌集(22)
- カナメゾツネ 牧野富太郎
- こども風土記 柳田國男(15)
- 陰翳礼讃(13) 谷崎潤一郎
- 停車場の少女 岡本綺堂
- 与謝野晶子詩歌集(29)
- 山羊の歌(25) 中原中也
- 山羊の歌(24) 中原中也
- 料理と食器 北大路魯山人
- 妙な話 芥川龍之介
- こども風土記 柳田國男(7)
- 与謝野晶子詩歌集(41)
- 穂孕期 宮沢賢治