計画 ボードレール

今日はボードレールの「計画」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これは富永太郎訳のボードレールの短編小説なんですけれど、凡そ計画からはほど遠い夢想を次々に繰り広げる男の物語なんです。なんだかゴーギャンが描いたタヒチの風景を連想しました。そういえばゴーギャンはフランスを捨ててタヒチで暮らしたし、ランボーもフランスから離れてアフリカに生きた。ボードレールはフランスに居ながら「悪の華」を記した。wikipediaでフランスの芸術家のことを調べているだけでも、当時のフランス芸術の熱気が伝わってくるように思いました。

「私は今日けふ夢に、同じ様な楽しみのある三つの棲処すみかを得たのだ。私の魂はこんなに軽々と旅をするのに、なぜ私の身体からだの居場所を変へなければならないのだらう! 計画だけでも充分な快楽だのに、何でその計画をやり遂げようとするのだらう?」
 

 
 
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家のあるじとして気になること フランツ・カフカ

今日はフランツ・カフカの「家のあるじとして気になること」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
カフカといえば「変身」が有名で、他に「城」という未完の大長編や、魅力的な短編の数々があるんですけど、今回の掌編は、カフカのいちばんすてきなところというか、意味不明な生物のことだけが、描かれています。言葉ってこういう魔法みたいなことができるんだなーと、思いました。オチの、わけの判らない悩みの吐露が、まさにカフカの文学で……楽しめました。
 
 
オドラデクという名の生きものが居るんですけど「やつは見た感じ、ぺちゃっとした星形の糸巻きみたいだ。しかも本当に糸が巻き付いているように見える」……。どういう特徴があるかというと「オドラデクはめちゃくちゃすばしっこいやつなので、どうにもつかまえられな」い、謎の生きものなんです。続きは本文をご覧ください。
 
 

 
 
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天才 チェーホフ

今日はチェーホフの「天才」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
坂口安吾がもっとも推薦している作家は、チェーホフやドストエフスキーなんですけれども、今回はチェーホフの短編小説「天才」を読んでみました。この小説、おもしろいんですよ。主人公が成功を夢見すぎていて、間抜けなんです。本文こうです。
 

…………豪奢な応接間に坐って美しい女性の崇拝者に取り巻かれている光景を描いてみる。けれど生れて以来応接間というものを見たことのない彼には、この光景はどうももやもやした雲霧にとざされ勝ちである。女性の崇拝者もやはりうまく出て来ない。カーチャを別にすれば、彼は生れてこのかた一人の崇拝者にも、一人の良家の娘にも出くわさなかったのである。

他にも、随所に男の不思議な夢想が描きだされています。チェーホフのユーモアは底知れないんだ、とか思いました。
 
 
ぼくはおもしろいものがいつでも好きなんですけど、自分でユーモアのあるコンテンツを作れたことが無い。現代で売れているものは、エグイものか楽しいものか、どっちかだと思うんですけど、チェーホフはユーモアでもって、むかしも今も(演劇とか原作とかが)売れてるんじゃないかなと思いました。
 
夢想の画家は誰かに自分の希望や空想のお裾分けをしてやりたくなる。

とか書いてるんですけど、そのまえに良い絵を描いて売ったら良いのに、それはできない。
 
 
チェーホフは人間の不正を糾弾しない代わりに、そこにおかしみとユーモアを付帯させるんだと思います……。題名の意味がだんだん変じてゆく。最後の一文もみごとなんです。
 
 

 
 
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美男子と煙草 太宰治

今日は太宰治の「美男子と煙草」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ぼくは太宰治をほとんど読めていないんですが、短編はいくつか読みました。読むたびに引き込まれます。サービス精神が旺盛な純文学作家のように思います。自身を戯画化するのが上手いから引き込まれるんですけど、このような技法は、これより少し前の時代の、鴎外や漱石や藤村や芥川には見受けられない方法だと思います。
 
 
どこにこの、太宰のように自己をキャラクター化する方法の先祖があったのか判らないですし、他の近代作家は海外文学を引用し模倣するところから自作を構築していったのに対して、太宰治は一人で技法を開発したのではないかと思いました。三人称で社会を書くのか、一人称で個人を書くのか、という二つの近代文学観がある中で、太宰治は一人称なのに一人称が客体化され戯画化されてゆく……。
 
 
タイトルの「美男子と煙草」というのもなんだか妙で、美男子というのは作者太宰のことですよ。それから上野で野宿している家の無い少年たちについて、美男子と記している。このような書き方は誰にも真似が出来ないすごく独特な方法に思えます。僕が読んだ範囲では、ダンテ「神曲」の主人公の描き方くらいでしか、見たことがありません。物語の後半、太宰の人情というかいつくしみの思いが記されていて、感銘を受けました。
 
 

 
 
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一歩前進二歩退却 太宰治

今日は太宰治の「一歩前進二歩退却」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
こんど太宰治の長編小説を1冊、読んでみようと思うんですけど、今回は太宰の随筆を読んでみました。
 
 
これは1938年(昭和13年)の夏ごろに書かれた随筆で、wikipediaの年表と同時に読むと80年前の空気がちょっと伝わってくる気がします。
 
 
ごく短い随筆なんですけどなんだか奇妙で、作者を戯画化するだけにとどまらず、読者まで戯画化しているのがおもしろく感じました。禁書指定が常態化した第二次大戦中に、戦争の小説を文芸誌に書いた太宰治、という史実と、太宰治の作品はたいていメタ構造になっている、というのには何かしらの無縁ではない、文芸の要諦が隠されているような気がしました……。
 
 

 
 
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死のなかの風景 原民喜

今日は原民喜の「死のなかの風景」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これは「原爆小景」という詩集の作者原民喜が、戦後の1951年に発表した短編小説です。
 
 
原民喜の初期作品と後期の翻訳を見ていて、いちばん印象に残ったのは、氏はそもそも童話作家からスタートして、最後まで童話について考え続けていた、ということを知ったことです。原民喜はスウィフトの『ガリバー旅行記』のように優れた童話を、いつかみずから描きだして、子どもたちに読ませたかったのだ、と思いました。
 
 
「死のなかの風景」の作中に「彼は」という記述がいくつも出てきます。それから「映画会社」という言葉も。戦争中の人々の生を描きだしているんですが、童話作家として長年培ってきた三人称の物語描写と、日記や随筆とも通底している平易な文章とが入り混じった文体で、物語に引き込まれました。

 
この物語には、「彼」「妻」「母」「友」という記述がほとんどで、固有人名が書かれていないんです。誰からも語られなくなった、誰も思いだすことが出来ない死者について、原民喜が描こうとしたから……なのかもしれない、と思いました。
 
 
作中に描かれるブリューゲルの『死の勝利』という絵画については、野間宏が戦後すぐにこれを描きだしていました。終章も『暗い絵』と通底している物語構成でした。
 
 

 
 
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早春 芥川龍之介

今日は芥川龍之介の「早春」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これは芥川龍之介のごく短い掌編小説です。早春といえば、二月から三月初めの頃を言うんですが、まだ桜も咲かない季節の、男女のすれ違いを、芥川龍之介が描きだしています。待ち合わせすることの、むずかしさの描写は、携帯電話が普及して一挙に無くなったので、現代ではこの物語は通用しないのかなと思ったんですけど、たとえば携帯の電池が切れたり、電波の届かない山奥だったり、病院や拘置所に入ってしまったり、回線が繋がらなくなったときに、芥川龍之介の描く、待ち合わせで困る、という事態が起きるように思いました。
 
 
『十年はいつか流れ去った。』という記述から先の描写がすてきでした。こういう起承転結もあるんだなあー、と思いました。
 
 
……ほかに芥川龍之介の代表作は、『トロッコ』『鼻』などがあります。
 
 

 
 
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