山羊の歌(43) 中原中也

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今日は中原中也の「山羊の歌」その43を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
 …………
 そして、夜が来ると私は思ふのだつた、
 此の世は、海のやうなものであると。
 
 
ではじまる一連の詩の言葉が印象に残りました。
 
 
ここ半年くらい自分の考えていたことを、なぜ中原中也はこうも的確に言い当てられるんだ? というように思う詩でした。魔法を見ている気分で読んでいました。もしかしてその前の40いくつの詩を読んだことが、自分の無意識レベルにまで影響を与えていて、詩人に心を読み解かれたような、あり得ない感覚になるのかもしんないと思いました。
 
 
中也の『山羊の歌』には、悲壮感がほとんど無いように思いました。なにかこう、太く長い期間にわたって染み込んでゆくような詩集だと思いました。次回で山羊の歌は、最終回です。こんどは、西洋の詩集を読んでゆこうと思います。
 
 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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