与謝野晶子詩歌集(25)

今日は「与謝野晶子詩歌集」その25を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
与謝野晶子がその前期に記している「神」という言葉は「愛しい人」とか「たいせつな人」という意味で使っているようです。与謝野晶子の前期の歌には、言葉を異なるように機能させている箇所が見受けられて、そこもおもしろいように思います。後期の詩のほうは、現代詩にかなり似ていて、読みやすく、すんなりと入ってくるんです。
 
 

…………
真紅しんく薔薇ばらを摘むこころ、
雪を素足で踏むこころ、
青い沖をばくこころ、
切れたいとをばつぐこころ。



 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  
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白痴(33) ドストエフスキー

今日はフョードル・ドストエフスキーの「白痴」その33を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ドストエフスキーは、たった1日にあらゆることを凝縮していて、他の1日では代替できない、という強迫観念めいた、なんでしょうかニーチェの言うところの永劫回帰のような、ある区切られた時間を異様に重大視するという姿勢があって、そのために読んでいて緊張感があって読み応えがあるんだと思いました。じっさい、ドストエフスキーが文学の中に創りだした時間は、時代と語族の壁を越えて、この日本のそこいら中で、くり返しくり返し再生されて復活を果たしているわけですし、作家にそのような数多の時間を作り出す、という認識があったように思われます。
 
 
今回は、余命幾ばくも無いイッポリットが、この重大な夜通しのパーティーを逃さずに見届けたいという願望を持っていて、病身であるにもかかわらず徹夜を目指していて、ほんの数分だけ眠ってしまっただけで、青くなって焦るんです。それだけ、公爵と同じところに居ることが大切だと考えているようです。そのイッポリットの発言はこうです。
  

公爵は美なるものが世界を救うと主張してらっしゃるんです! けども、僕は断言しますけれど、公爵はそんな遊戯的な思想をもっているのは、恋をしているからなんです。皆さん、公爵は恋をしてるんですよ。さっき、公爵がここへはいって来られた時……(略)……いったいどんな美が世界を救うんです?

イッポリットは、こんご長く生きる時間を持たず、成し遂げられないことがあるので、他人が得られるはずの自由について深い思い入れがあるようです。イッポリットはとくに公爵が好きだというわけじゃないんです。それは両者共に確認し合ってるんです。けれども異様なこだわりがある。

「明日になれば、『こののち、時は延ぶることなし』ですよ!」イッポリットはヒステリックな薄ら笑いを浮かべた。

この……ある1日に対する極端なこだわり、というのは、ドストエフスキー独特のもので、それは死刑執行が来る日を監獄で待つ1日を実際に経験したこととか、三角関係の恋愛で泥沼の時間があったのだとか、それから今日こそギャンブルで大いに勝たねばならないんだという……現実のドストエフスキーの性格と強い結びつきがあって、物語の中で「この時」への偏執的なこだわりとなって現れるんだと思いました。ほかにも聖書が述べる時間についても言及しています。

ところで、公爵、誰が『こののち、時は延ぶることなし』(黙示録第十章第六節に出る)と宣言したか、覚えてらっしゃいますか?それは黙示録の中のおおきな、力強い天使が宣言したのですよ

イッポリットは奇妙な文章を書いてきて、ここで発表すると言いはじめる。余命二週間となった男の、長い告白なんです。普通の小説って、主人公に意識が集まるように、脇役はあっさりとした描写になるはずなんですけど、ドストエフスキーは脇役がすごいんです。周囲をぼかして中心にライトをあてるような技法じゃ無くって、隅から隅まで詳細に描いてしまうのがドストエフスキーなんだと思いました。
 
 
イッポリットはムイシュキン公爵を五か月にわたって憎んでいたけど、それがさいきん和らいできた。その時に考えていたことを詳細に記しています。ムイシュキンは他人の問題について、異様なこだわりがある性格をしています。

あのとき、私はいかばかりむさぼるように興味をいだいて、世の人々の生活に眼を注ぎ始めたことであろう。あれほどの興味は、前には絶えてなかったのだ。……(略)……私はあらゆる小さなことを穿鑿せんさくして、あらゆる風説に興味を動かし、ついに一人前の告げ口屋になってしまった観がある。私には、たとえば、なぜ世間の人たちはあれほど長い生活を与えられていながら、金持になれないのか、というようなことがどうしてもせなかった
 
自分にできないことが判るようになると、自分とぜんぜんちがう人の動向に妙に注目してしまう事ってあると思うんです。作中でロスチャイルド家について言及があって、驚きました。ドストエフスキーの時代からトランプ政権の時代まで、貧富の問題がずっと続いている。wikipediaには「ロスチャイルド家を勃興させたのはマイアー・ロートシルト(1744-1812年)である」と書いていました。
 
 
本文と関係がないんですけど、20代の頃は体調が悪化して死ぬことはほとんど無い感じなんですけど、年齢があがってくると現代でも自然死的に亡くなる人がふつうに出てくる。とくに今の時代は、自分が好きな漫画家とか音楽家とかゲーム作者とかがいつどういうように亡くなったのか、かなり詳細に知ることが出来るわけで、そのオンライン日記まで読めてしまうわけで、自分ももうすぐ普通に病死するのかもしれないとか、年齢で比べてみて思うことがあるわけです。死亡率を調べてみると数字でもたしかに死亡する確率が高まってることがわかる。そうなると、自分があと50年間健康に生きるのか、それともかなり時間なく死んじゃうのかが、意外とどちらの可能性もある。シュレディンガーの猫じゃ無いのに、すっごく長いこと生きちゃう自分と、ほとんど時間が無く死ぬ自分と、かなり異なる2人の自分が、自分の中に同時に居るわけで、この感覚すごいなと思います。ドストエフスキーを読むまでそんなことを考えなかったんですけど、もうすぐ自然死しちゃうかもしんない、という感覚が、氏の文学を読んでいると生じてくる。
 
 
ドストエフスキー本人がまさに、国家から死刑宣告を受けたり、父が謀殺されるように亡くなったり、持病が原因で死ぬ可能性を感じている。それが今回、不治の病のイッポリットに憑依して、物語が展開されていました。イッポリットは、夜に見る悪夢について滔々と語るのでした。その悪夢の描写がじつに文学的でした。カフカの描く怪物にかなり似ています。あらゆることを描けたドストエフスキーが、作中でイッポリットの発言として、こう記しています。

何びとかの脳裡に生じたあらゆるまじめな思想の中にさえも、どうしても他人に伝えることのできないものが何かしら残っていて、たとい多くの書物を書き埋めても、三十五年もかかって、その思想を解説しても、けっして頭蓋のなかから出て行こうとせず、永劫に自身の内部にふみとどまっているような何物かが残っている。

「人々はおそらく自己の思想のうち最も重要なもの」をけっして伝えることはできないのだ、と言うんです。次回に続きます。
 
 

 
 
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計画 ボードレール

今日はボードレールの「計画」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これは富永太郎訳のボードレールの短編小説なんですけれど、凡そ計画からはほど遠い夢想を次々に繰り広げる男の物語なんです。なんだかゴーギャンが描いたタヒチの風景を連想しました。そういえばゴーギャンはフランスを捨ててタヒチで暮らしたし、ランボーもフランスから離れてアフリカに生きた。ボードレールはフランスに居ながら「悪の華」を記した。wikipediaでフランスの芸術家のことを調べているだけでも、当時のフランス芸術の熱気が伝わってくるように思いました。

「私は今日けふ夢に、同じ様な楽しみのある三つの棲処すみかを得たのだ。私の魂はこんなに軽々と旅をするのに、なぜ私の身体からだの居場所を変へなければならないのだらう! 計画だけでも充分な快楽だのに、何でその計画をやり遂げようとするのだらう?」
 

 
 
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与謝野晶子詩歌集(24)

今日は「与謝野晶子詩歌集」その24を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
   
二百里というのは東京から北海道の南端くらいまでの距離なんです。与謝野晶子は遠距離恋愛について数多く歌にしています。前期の奔放な文学性から、論理的で知的な詩作へと変じてゆくところを読んでゆくのが楽しいです。鉄幹が主催していた明星に処女作の「みだれ髪」を掲載するのと同時に、鉄幹と結婚していて、創作することがそのまま新しい生き方を作ることになっているのが、迫力があるように思いました。
 
 

しら壁へ歌ひとつ染めむねがひにて笠はあらざりき二百里の旅
 
 


 
 
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白痴(32) ドストエフスキー

今日はフョードル・ドストエフスキーの「白痴」その32を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ドストエフスキーは……父を農夫に殺されてしまった被害者遺族のはずなんです。しかしなぜか小説では加害側を重んじて書いているのが特徴になっています。しかもたまたまそういうものを書くことになったんじゃ無くって、あまたの作品で繰り返し加害者側のテロリストとしての心理を描いています。これが見かけ上のものではなくって、じっさいに暴力的人物への共感があってこれらの物語を描いたように感じられます。ちょっと調べてみると元殺人犯の永山則夫もドストエフスキーを愛読していたそうです。
 
 
ロゴージンはムイシュキンを謀殺しかけたのに、今回2人は共通の目的で一緒に行動し、共にナスターシャについてどうしたらいいのかを考えているんです。けっきょくロゴージンも入り混じって、みんなでムイシュキンの誕生日を祝うことになった。


今回も、あらゆる脇役が現れて、さまざまな感情を吐露してゆきます。wikipediaの登場人物表と同時に読みすすめました。


作中でアグラーヤの婚約者候補だったエヴゲニイ・パーヴロヴィッチがこういう指摘をしたんですよ。

公爵、あなたは実に天下に類のないおかたです。つまり、どんなことがあっても嘘を言わないおかたです。

ドストエフスキーは虚言癖のある人々を描き続けることを得意技としてきたんですけど、そういえば今回の主人公ムイシュキン公爵を描くにあたって、ウソを言わないというのを重要な個性として描いていたんだと思いました。まったく気がつかなかったんですけど。
 
 
ウソを言わずに生きるということが、白痴にしか出来ないという社会の様相がドストエフスキーによって描かれています。そういうふうに書いてきてたんだ、といきなり気がつかされてしまいました。鉛筆で光を表現するのに、陰翳をとにかく描き込むしかないわけで、ウソのない人間を表出させるには、騙す人間や虚言に包まれた人物が登場しなくっちゃいけなかったのかと、なんだか衝撃を受けました。
 
 
公爵の誕生日を祝う夜通しのパーティーに、余命幾ばくもないイッポリットが登場して、シャンパンを飲みつづけている。そこでイッポリットは太陽があがってくるのを見たいと言います。みんなすこぶる意味不明な議論を繰り広げるんです。

鉄道はのろうべきもので、それは人類を滅ぼすもので、『生命の根源』を濁らせるために地におちた毒だ

行為に対する道徳的な根拠というものをもたずに、全人類にパンを運ぶ荷車は、パンを運んでもらう一部の者の快楽のために、平然として大部分の人類をそっちのけにしかねない
 
とかいう指摘を読んでいて、インターネットで拡散するテロ事件とか、キングの映画「ペットセメタリー」を連想しました。あれは大型トラックがおそろしい事件を引きおこしてしまうところからはじまる物語なんですが。他にもものすごい不吉なことばっかりが、作中作として話されるんですけど、なぜだか明るいパーティーなのでした……。
 
 

 
 
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ドストエフスキーに就いて 片上伸

今日は片上伸の「ドストエフスキーに就いて」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
片上伸は、トルストイと比較しつつ、ドストエフスキーの特徴をこう記しています。

彼の性格の欠陥は随分人並外れたものである。彼は随分いろんな意味で底抜けである。その為に随分苦しんだり困ったりしている。それでいて彼はその苦しみや、それを招いた自分の性格の欠陥を真向から相手取って闘つてはいない。彼には自分の性格の矛盾というようなことを問題にして心を苦しめているようなところがない。特別にその矛盾や欠陥をどうかしようとしたりしているところがない。

それでドストエフスキーの謎めいた魅力のことをこう書いています。
 
ドストエフスキーは実にどういう意味に於いても「猫のようなエナジー」を有った人であった。
 
ぼくは哲学者ウィトゲンシュタインの生き方を、ずっと調べて追いかけているんですけど、このドストエフスキー論で述べられているsimplicityという言葉に面白さを感じました。ウィトゲンシュタインはその初期哲学に於いても、複雑に入り組んだ哲学問題を論じるにあたって、「人の知ることはすべて三語で語られうる」というキュルンベルガーの考えを述べ、さらに多くの哲学問題は、語りえぬことを記したにすぎず、それは沈黙するより他なく、すべての哲学問題は解決したと述べていて、極めてシンプルに全体を捉えた。ところがウィトゲンシュタイン本人とその周辺環境は複雑に入り組んでいて、単純では無い問題が堆積していた。片上伸はドストエフスキーについてこう記しています。

彼は寧ろ珍しく幸福な人だと言わねばならぬ。彼の性格の複雑深刻を一貫するシムプリシテイーの力を解する人ならば、必ず彼を幸福だということに同意するであろう。
 
ドストエフスキーについて論じられた「彼の性格の複雑深刻を一貫するシムプリシテイーの力」という指摘は、これはウィトゲンシュタインにもある箇所で当てはまる考えだなと思いました。ドストエフスキーの善悪の描き方は、非常に独特なんです。ヒーローものの映画や、悪辣な小説とは完全に異なっていて、一枚岩では無い、すごいリアリティーを感じるんですけど、今回の片上伸の文末の指摘がドストエフスキーをみごとに言い表しているように思いました。
 
 

 
 
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与謝野晶子詩歌集(23)

今日は「与謝野晶子詩歌集」その23を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
   

今回、与謝野晶子が豚を描いているんです。近代の豚っていったいどういう存在だったんだろうと、思ったんですけど、漱石の『夢十夜』の最終話にも、これが出てくるんです。ユーモラスな存在として描かれています。
 
 
wikipediaをみると、日本の豚の歴史は意外と長くって、古墳の時代から豚を食べていたようで、古事記や万葉集の時代に「当時は日本でも豚の飼育が行われていた」そうです。
 
 

 
 
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