

今日は萩原朔太郎の「秋と漫歩」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
秋になったので、萩原朔太郎のこの随筆を読んでみました。萩原朔太郎は友だちづきあいや旅行をしないかわりに、つねづね散歩をしているのだそうです。あ、そういうことは、自分も出来るなあと思うんですが、ぼくの場合は目的があるときか、図書館にでも行く時にしか外を歩かないんですけど、萩原はつねづね散歩をしている。正確には散歩じゃなくて「終日戸外をほッつき廻ってい」て「行く先の目的もなく方角もなく、失神者のようにうろうろと歩き廻っている」のだそうです。
それは文学的散策で、瞑想にふけりつつ歩くのだそうです。だからつねに野外にいる萩原朔太郎は、真夏や真冬が苦手で、身に沁みて秋が好きであると……。萩原朔太郎はこう記します。
ポオの或る小説の中に、終日群集の中を歩き廻ることのほか、心の落着きを得られない不幸な男の話が出ているが、私にはその心理がよく解るように思われる。
またこうも記します。
戸外の漫歩生活ばかりをする私は、生れつき浮浪人のルンペン性があるのか知れない。しかし実際は、一人で自由にいることを愛するところの、私の孤独癖がさせるのである。
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(約10頁 / ロード時間約30秒)
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
ゲーテは詩心についてこう記します。
わたしがどんなに迷ひ、どんなに努めたか
どんなに悩み、どんなに生きたかは
ここなる花輪の花となる
さうして老境もまた青春も
徳も不徳も集めて見れば
また捨てがたい歌となる
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください
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