泥鰌 小熊秀雄

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今日は小熊秀雄の「泥鰌」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
泥鰌というのは、魚のドジョウのことです。作中に「争い」という言葉が記されているんですけど、ただの夫婦の遊びみたいなことを書いている。酢の物が嫌いだという主人公と、酢は身体に良いと主張する妻との会話が繰り広げられていました。こんな朗らかな随筆みたいな作品もあるんだなと思いました。
 
 
こういう穏やかな生活の一場面を、日本語が読めるというだけの無関係な自分が、覗かせてもらって良いんだろうか、と思いました。この作品は生活や心情のことを平易に書いていて、本物の日記を読んでいるような感じがしました。
 
 
これは……小説なのか、随筆なのか、ちょっと調べてみると、小熊秀雄の全集の目次に「小説」だと明記されていました。雀の子が巣から落ちて、屋根裏で困っていて、これを助けてやった、というのがなんだか美しいシーンでした。それからドジョウが突然何匹もあらわれて、これを美味しくいただこうとするんですけれども、なんだか竹取物語で、竹とタケノコをとって夫婦で仲良く暮らしていたところが、都に娘が出てゆくことになってしまって、山の幸の世界から隔絶されて、日々の暮らしが変わってしまう、という古い物語を思いだしました。

 

 
 
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。

ゲーテは詩心についてこう記します。



わたしがどんなに迷ひ、どんなに努めたか

どんなに悩み、どんなに生きたかは

ここなる花輪の花となる

さうして老境もまた青春も

徳も不徳も集めて見れば

また捨てがたい歌となる






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