白痴(24) ドストエフスキー

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今日はフョードル・ドストエフスキーの「白痴」その24を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
ヨブ記でありとあらゆる難儀をこうむるヨブのように、主人公ムイシュキンは、ロゴージンに殺されかけたり、その取り巻き連中から大金を巻きあげられそうになっている。
 
 
今回は、ムイシュキン公爵が相続した遺産を横取りしようと、悪漢たちが画策している。パヴリシチェフの子息だと言いはじめたブルドフスキイというのが登場します。これが妙な男なんです。このブルドフスキイというのに、主人公は同情をしてしまう。ドストエフスキーは実体験を元に物語を編むことが多いわけで、悪の仕組みというのが見えて、ちょっと興味深かったです。悪人って、事態がよく分かってない人に、悪行の実行犯をさせて、自分では手を下さずに陰から命令を下していることが多いと思うんです。
 
 
それで詐欺新聞にデタラメな記事を書かせて、主人公から大金を巻きあげようとしている。虚報の新聞には公爵が100万両の遺産をもらったのだが、それはそもそも書生(パヴリシチェフ氏の親族の子)の金を巻きあげたのと同じだ、ということを喧伝している。
 
 
公爵はバカだと思われているんですけど、これが詐欺だということは分かっている。分かっているんですけど、こう考えます。

チェバーロフは悪党に相違あるまい、ブルドフスキイ君を、まんまとだまして、こんな詐欺をするようにけしかけたんだろう(略)ブルドフスキイ君はきっと正直な、頼るべきところもない、まんまとの手にかかるような優しい人に相違ない、してみれば、なおさらこの人を『パヴリシチェフの令息』として援助する義務がある
 
 
それで大金の1万ルーブルを詐欺師連中に支払ってやろうと思っている。ところが詐欺師たちは、1万ルーブルでは少なすぎると叫びはじめた。次回に続きます。

 

 
 
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 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  
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