誰も知らぬ 太宰治

今日は太宰治の「誰も知らぬ」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
太宰治の作品と生涯はむずかしいものだと思うんですけど、今回のはとくにそう思いました。太宰の作品でも短編なら読みやすく理解しやすいものもあるのですけど、これはぼくにはむずかしかったです。前半はもう、筋そのものが、よくわからない。
 
  
題名で「誰も知らぬ」と言うからには、語り手の少女だけは、秘密を知っているのかと思っていたんですけれども……なんと当人も、起きたことの意味が分かっていない。ほんとうに、誰も知らない。
 
 
オチを読んでみて、それまでの曖昧模糊としたストーリーが綺麗に見えてくるのがおもしろかったです。今じっさいに営んでいる暮らしとは、明らかにちがう世界があったかもしれない、それを求めて、意味も分からずに走って叫んだことがある。その時間が夢のように思われてくる。最後の記述が夢から覚めるみたいで美しいんです。映画を見終える時みたいな、夢が覚める瞬間のような、不思議な時間を創る文章に魅了されました。
 
 

 
 
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 ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
 幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
 この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。

  

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白痴(38) ドストエフスキー

今日はフョードル・ドストエフスキーの「白痴」その38を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
今回で第三編というか第三部が完結します。
 
 
三通の手紙を、ムイシュキン公爵は手にしている。ドストエフスキーが時折さしはさむ夢の世界の描写は、シュールレアリスムよりもさらに進んで現代美術的というか幻想的で印象に残ります。静謐な映画でも見ているかのようなんですけど、不思議なことに、ドストエフスキーは風景を描かずに美的な場面を書くんです。絵の無い絵画とでも言えば良いのか、なぜそこに美しさを感じるのか謎だというくらい、情景を描かずに、ただ人のことだけを書くんです。人物を多様に描き分けています。人物画だけでここまでのことが出来るのかと衝撃を受けるんですよ。本文こうです。
 

今、…………一人が眼の前で女になる。また女から小さな、奸智かんちけた、いやらしい一寸法師になる、——すると、……(略)……
 
夢の中のじつに奇妙な人物画が展開し続けます。ドストエフスキーの芸術観はちょうど四季と自然を描写することにその中心がある日本の俳句と、きれいに真逆のところに居るように思うんです。信じがたく長い長文ばかりを描きますし、風景や季節をとにかく無視しようとする。
 
 
それはおそらく、ペテルブルグやシベリアが過酷で偉大で鴻大すぎて、俳句で恋を詠むという日本の感性の真逆の精神が培われたんじゃないかなあーと思いました。シベリアのオムスクで流刑に処されたような人生なわけですし、四季を愛でている場合じゃ無い性格になった気がします。それでドストエフスキーにとっては自然界は、北極点にまで連なる果てしない濃霧みたいなもので、人間だけしか目に見えてこない。前後不覚で、環境が目に入ってこないんですよ。自然界が見えないのだ、というのが物語のはしばしになんでもないように記されているんです。たとえば野外を移動しているときも、風景が極端に消えている。本文こうです。
 
…………日の暮れに一人でぶらつきながら(時とすると、自分で自分がどこを歩いているのか、気のつかないことがあった)
 
あるいは「身のまわりのものは何もかも夢ではないかと思われた」と記している。そういう眼差しが、ビル街と快適な地下道に包まれて、天変地異でも来ないかぎり自然界が見えなくなった日本の人間中心的な現代社会と、ちょうど響きあうようになったのではないか、と思います。ドストエフスキーのまなざしの独特さには非常に引き込まれるんです。
 
 
ヒロインのナスターシャが奇妙な手紙をアグラーヤに送った。彼女は悪夢のような空想を訴えている。その悪夢には「痛々しいほどに真実な何ものかが潜んでいた」その手紙の内容が記されていくんですが、それまでの他人を蹴倒して進むようなナスターシャとはかなり異なる、悩める心の内と、奇妙なへりくだりの態度が記されているんです。
 
 
なぜかナスターシャは、アグラーヤに「わたしはあなた様を愛しているのでございます。」と告白する。ドストエフスキーはのべつまくなしに愛を記す作家じゃ無いんですけど、今回この「白痴」の中盤では、この愛の吐露が連発されて、読んでいて惑うんです。いったいこの物語の登場人物にとって愛ってなんなんだろうと思う。ナスターシャは、アグラーヤとムイシュキン公爵が愛で結ばれるべきだと主張している。その上でまだこういうことも手紙に書いている。

あなた様が、わたしを愛してくださるようにさえも思われる

アグラーヤがナスターシャを愛する? レズビアンではないのだし、いったいこの人たちにとって愛ってなんなのかさっぱり判らなくなる。

天使には人を憎むことはできません、また人を愛しないでもいられません。ありとあらゆる人々を、ありとある隣人を愛するということはできますことでしょうか?

敵意を持たない、というのを愛と思ってるんだろうか、と。ここからキリストと幼子の存在について論じられてゆきます。それからナスターシャ自身の美貌や運命について語られるのですが、もはや常軌を逸している。タイトル通り「白痴」の世界なんです。ナスターシャは不吉なことを書きます。

わたしはもうほとんどこの世のものではなく、それをよく承知しているものでございます。

それで、ナスターシャのきわめて強引な提案はこうなんです。

あのかた(※ロゴージン)がわたし(※ナスターシャ)をひどく愛して、そのためにわたしを憎まずにはいられなかったということを、わたしはよく存じております。あなたがた(※アグラーヤとムイシュキン)の御結婚とわたしの結婚はごいっしょに——わたしはあのかたにそうするようにと申しました。(※カッコ内は補足)

天使のような男女の結婚と、悪夢そのものの男女の結婚を、同時に行おうと言うんですよ。読んでいてのけぞりました。悪夢のほうの描写がえげつなくて、叫びたくなるような話しなんです……。芥川や太宰が描こうとした悪夢というのは、ドストエフスキーの見出した悪夢の続きだったのかもなあ、と思いました。


ナスターシャの狂気は、あることを求めている。自分の中に保つことの出来なかった善心を、他人である公爵が持っていることにたいする純粋な悦びがあって、それが保たれることを願っている。

 

 
 
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与謝野晶子詩歌集(29)

今日は「与謝野晶子詩歌集」その29を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
作中に記された荻野綾子というのは、フランスに留学した歌姫です。
 

話は春の雪の沙汰さた
しろい孔雀くじやくのそだてかた、
巴里パリイの夢をもたらした
荻野をぎの綾子あやこの宵のうた
我子わがこがつくる薔薇ばらはた
 

 
 
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自由なる空想 小川未明

今日は小川未明の「自由なる空想」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 

小川未明は児童のための文学を数多く描いたんですけど、今回は理論的な随筆を書いています。小川未明は社会主義者だった時期もあって、戦時中は転向せざるを得ず、戦後も生きて作品を作った童話作家なのですが1956年の74歳の時に、
 

雲の如く 高く
くものごとく かがやき
雲のごとく とらわれず

という詩碑を残しています。


未明の童話の美しい文体からはかなりかけ離れた、なんだかギョッとする文章が記されているのですが、すてきな芸術論でした。
 
我々は、常に、思想の自由を有している。空想し、想像することの自由を有している。外的関係が、心までを萎縮するとはかぎらない。

 
 
「笑わない娘」「王さまの感心された話」「赤い蝋燭と人魚」を併せて読んでみました。
 
 

 
 
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白痴(37) ドストエフスキー

今日はフョードル・ドストエフスキーの「白痴」その37を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
公爵は題名通りにおばかさん、だと思われている。彼はほとんど縁のない異性に対して「愛している」とか、非常に奇妙な場面で堂々と言います。けれどもドストエフスキーはこの主人公を、嘘偽りなく生きる善きものとして描こうとしている。
 
 
おばかさんの公爵が、娘とずいぶん親しくなにごとかをしている、となると母リザヴェータからしたら気が気じゃない。ぼくは近代文学は男が主体で、芥川や正岡子規や鴎外は、男社会を書いたから女の眼差しが乏しくってそこが近代文学の最大の弱点なんだと、思ってたんです。でドストエフスキーもそうなんだろうと思ったら、どうも違うんです。女の描写に迫力があって、原稿のすぐ横に明らかに女がいる気配がします。じっさいドストエフスキーは女性に原稿を速記してもらった(25歳年下の妻アンナ)こともあるわけですし。恋愛しながら、あるいは夫婦で密接に付きあいながら物語を書いていて、作中にも女が生き生きと描写されるんです。
 
 
主人公のことを「白痴」と言ったのはガーニャや主人公本人などの、男なんですけど、それだけじゃなくって女が公爵のことを白痴だという。読んでいると、女の声で「おばかさん」だと言われている感じがしてくる。リザヴェータ夫人もアグラーヤも、公爵を侮辱したいというわけではない。本文こうです。
 

公爵、御迷惑かけて、御免なさいね。でも、どうぞわたしが相変わらず、あなたを尊敬していることを信じていてくださいな

ただ、やっぱり女たちからおばかさんなんだと思われている。公爵は「てんで見られたさまじゃないのに」「立派なおじぎ」をしたりするから、女たちから笑われてしまう。
 
 
それからドストエフスキーには父性の喪失した世界というのがあるんだと思うんです。作中でなんでもないようにこう書いているんですよ。「パパはどっかへ出かけました」そういう場面が多いんですよね。たとえば悪漢のロゴージンなどは、いきなり初めから出てきて度肝を抜くような迫力があるわけですけど、作中で、どっかに消えてしまっている。父らしき役割のはずの存在が、なんか居なくなってる、主人公の父は微塵も出てこない。イッポリットの父も非存在です。彼ら二人は父にならない。父が不在だというのが、ドストエフスキー作品の魅力になっているように思えます。
 
 
レーべジェフは持っていた金が消えたんだと、公爵に訴える。何処かに泥棒が居たはずだ、という話しになる。誰が犯人かいろいろ検討してみると、フェルデシチェンコか将軍があやしいとレーベジェフは言う。レーベジェフ自身の過失なんじゃないかと思いながら読みすすめていたら、どうも考えていることが不実で「とにかく、将軍をはずかしめてやりたいんです」などと言いながら「もしも、あなた様がひたすら、将軍のために、あの人の幸福のために、このことに一はだ脱ごうとおっしゃいましたら」「将軍がどういう人間かということを見ていただきたい」と、不気味な計画に公爵を巻きこもうとしている。
 
 
レーべジェフは「私のこの高潔なる胸の中」といったすぐあとに「私は精神のさもしい野郎ではございますが」と矛盾したことを次々いって、どうも考えていることが怪しいんです。次回に続きます。
 
 

 
 
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与謝野晶子詩歌集(28)

今日は「与謝野晶子詩歌集」その28を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
消えぬ……って辞書を調べると、消えない、消えることがない、という意味が出てくるんですけど、与謝野晶子は「消え行く」という意味で使っている。こういう言葉は、どっかで聞いたことあるなあ、どこで聞いたんだっけ、と思って検索していたら、三省堂 大辞林 にはちゃんと載っていました。ごく普通の古典文法で「消えぬ」は「消えない」という打ち消しの意味だったり「雲消えぬ」だと「雲は消え行く」という意味なのでした。完了の助動詞かなんかなんでしょうか。国語に携わっている方なら当たり前すぎる話しなんですけど、この辞書に、打ち消しでは無い「ぬ」のことが記されていました。
 


完了の助動詞。
動作・作用が完了すること、また、すでに完了してしまったことを表す。…た。…てしまう。…てしまった。 「秋来ぬと…………
三省堂 大辞林より
 
歌に記された「紫」や「理想」という言葉が印象的でした。この歌の裏側に、恋愛の心情が示されているそうなんです。直接には書かずにそういった意味がこもっているというのが美しいと思いました。紫は、高貴という意味もあるだろうし、そういえば与謝野晶子が私淑していた紫式部ってなんで名前が紫なの? と思って調べてみたら、じつは本人は自分のことを紫式部と名のっていなかったという事実を知りました。
 
 
今回の詩歌すてきなんです。
 
 

 
 
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家族 中原中也

今日は中原中也の「家族」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
 
 
これは詩人の中原中也の掌編小説なんです。詩人の詩が、童話の形式になると、こんな不思議な感じになるのか、と思いました。雲の上の物語です。オチの文章が印象的でした。
 
 

 
 
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