

今日は坂口安吾の「愉しい夢の中にて」を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
坂口安吾は、夢の中に現れた親友河田のことを、この随筆に書いています。過去の彼がどういう人であったのかを書いています。この記述が印象に残りました。
彼はひどい貧乏であつた。無一物で、ガスも電気もとめられて、食事もできない毎日の中で、恐らく人間としては最も窮乏した生活を暮した男であるが、あそこまで窮乏すると、もう人間は妙にみぢめな暗さからは脱け出してしまふ。尤も河田には人間の底に光があつた。そして逞しい気骨があつた。だからあの男はどん底の中にゐても、決して身辺に湿気といふものを持たなかつた。思ひ出すと懐しい。私の中では永遠に暗くならない。
私は河田の芸術が好きであつた。あの男は沢山の失敗作を書いた。大部分は…………
私は河田の芸術が好きであつた。あの男は沢山の失敗作を書いた。大部分は…………
坂口安吾は親友河田との思い出について「今日、私の記憶の中で生きる人間の楽しさとなつて残つてゐる。あんなに貧乏であつたくせに! この豪華を私は愛す。」と書くんです。
つづきは本文をご覧ください。

以下の「シンプル表示の縦書きテキスト」をご利用ください。(縦書きブラウザの使い方はこちら)
https://akarinohon.com/migration/tanoshii_yumeno_nakanite.html
(約10頁 / ロード時間約30秒)
★シンプル表示の縦書きテキストはこちら
明かりの本は新サイトに移行しました!
URLの登録変更をよろしくお願いいたします。
明かりの本 新サイトURL
https://akarinohon.com
(Windowsでも、なめらかな縦書き表示になるように改善しました!)
appleのmacやタブレットやスマートフォンなど、これまで縦書き表示がむずかしかった端末でも、ほぼ99%縦書き表示に対応し、よみやすいページ構成を実現しました。ぜひ新しいサイトで読書をお楽しみください。
ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
幼かった頃の夢想のことを、ゲーテは「黄金の空想よ」と記します。ゲーテの詩には、神話的なものと理知的なものが混在していて、これが魅力のように思います。ゲーテはゲルマン神話と、とくにギリシャ神話の影響が色濃いようです。
この詩集は生田春月が翻訳をした作品です。ゲーテは政治家としても活躍し、かのナポレオンからも尊敬されていた作家で、その言葉を詩で楽しめるというのは、なんだか嬉しいように思います。
装画をクリックするか、ここから全文を読んでください。 (使い方はこちら) (無料オーディオブックの解説)
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
『ゲーテ詩集』全文を読むにはこちらをクリックしてください
・top page ・本屋map ・図書館link ★おすすめ本 ★書籍&グッズ購入
Similar Posts:
- 秘密 竹久夢二
- 喫茶店にて 萩原朔太郎
- ノーベル小傳とノーベル賞 長岡半太郎
- 与謝野晶子詩歌集(31)
- 与謝野晶子詩歌集(39)
- 自然と人 有島武郎
- 白痴(39) ドストエフスキー
- 白痴(38) ドストエフスキー
- 別離 中原中也
- 家族 中原中也
- 白痴(44) ドストエフスキー
- 白痴(47) ドストエフスキー
- 白痴(37) ドストエフスキー
- 白痴(46) ドストエフスキー
- 白痴(40) ドストエフスキー
- 白痴(43) ドストエフスキー
- 影を踏まれた女 岡本綺堂
- 与謝野晶子詩歌集(27)
- うぐいす 原民喜
- 白痴(36) ドストエフスキー
- 白痴(45) ドストエフスキー
- 与謝野晶子詩歌集(32)
- 白痴(42) ドストエフスキー
- 白痴(35) ドストエフスキー
- 善蔵を思う 太宰治
- 与謝野晶子詩歌集(33)
- 泥鰌 小熊秀雄
- 与謝野晶子詩歌集(37)
- 自由なる空想 小川未明
- 白痴(34) ドストエフスキー
- 梅の吉野村 大町桂月
- 明かりの本更新日記1