今日は高村光太郎の『智恵子抄』その18を公開します。縦書き表示で全文読めますよ。
日本近代文学のいちばんの魅力は、現代人よりもはるかに密接に、自然界を描きだしているところなんです。ただ、ここにも評論家の批評というのがあって、それは、自然界を、絵画のように鑑賞しているだけで、なんというか、ヘミングウェイの「老人と海」のように、自然のものとの対峙が無いところに、物足りなさというか、ただ見ているだけという、迫力の乏しさがある……という指摘で、それはまさにその通りだなと、近代文学を読むようになって、思います。
いや、賢治はじっさいにどうやって自然界の猛威を人間が克服するのか、ということを克明に描きだしたわけで、例外はもちろんたくさんあると思うんですけど、今回の高村光太郎の詩を読んでいて、詩人がこの問題と直接的に格闘しようとしている気配があって、魅了されました。この次の一歩は、自然界から遠のいた現代人には書けないわけで、この先をほんとに読みたいんだがなあーと、思いました。
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ここからは新サイトの「ゲーテ詩集」を紹介します。縦書き表示で読めますよ。
ゲーテは詩心についてこう記します。
わたしがどんなに迷ひ、どんなに努めたか
どんなに悩み、どんなに生きたかは
ここなる花輪の花となる
さうして老境もまた青春も
徳も不徳も集めて見れば
また捨てがたい歌となる
(総ページ数/約10頁 ロード時間/約10秒)
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